目の中に違和感を感じたりした時、外出中にコンタクトレンズを外したい場面があるかもしれません。 コンタクトレンズの保存液を持っていない場合、水を保存液の代わりに使ってもよいのではと考える人もいますが、非常に危険です。
コンタクトレンズの保存液がなく、コンタクトレンズを外さなくてはいけなくなった場合は、水を使用するとレンズの変形や微生物がついてしまう可能性があります。
メーカーが指定するコンタクトレンズ用のケア用品を使用する様にしましょう。
日常的にコンタクトレンズを装用している場合、外出先で急にコンタクトレンズを外さなくてはいけなくなったり、目が乾燥したり痛くなったりするなど、一度コンタクトを外したいという場面があるかもしれません。
保存液を持ち歩いていればよいですが、レンズケースしかない、ということもありますよね。 たまに、目の塩分濃度と同じ生理食塩水や目薬を使った代用法が紹介されていることがありますが、コンタクトレンズの洗浄効果は無く、レンズの形や成分が変化してしまうことがあります。 そのレンズを目に入れてしまえば決して目に良い影響は与えません。
水で代用はせず、近くのコンビニや薬局などでコンタクト保存液を購入するようにしましょう。
また、どうしてもすぐに外したい場合は潔く捨ててしまうことも大切です。
「水道水ならどこでも手に入るし、保存液の変わりに使っても大丈夫かも」と考える人がいるかもしれませんが、必ず保存液を使うようにしてください。
理由として、水道水には「アカントアメーバ」という微生物が含まれている場合があるため、レンズに微生物が付いてしまうことがあります。 微生物が付着したままレンズの装用を続けていると、目に悪い影響を与えてしまうことがあり、最悪の場合手術が必要になってしまうこともあるのです。
また、ソフトコンタクトレンズの場合はレンズ自体に水分が含まれているため、水道水に触れるとレンズの水分の割合が変わってしまいレンズが固くなったり、膨張したりするなどして使用できなくなってしまうこともあります。
手軽だからといって水道水を使用することは避け、携帯用の保存液や眼鏡、または替えの新しいコンタクトレンズなどを日頃から持ち歩くようにしましょう。
「コンタクトレンズにも使える目薬は、保存液にもなるのでは?」と考える人もいますが、結論から言うと、たとえコンタクトレンズ用の目薬であっても、コンタクトの洗浄液や保存液として使用することはできません。なぜなら、目薬の成分や目薬に含まれている防腐剤などがコンタクトと化学反応を起こして、レンズの性質や形を変えてしまう可能性があるからです。性質や形が変わってしまったレンズは二度と使うことができません。
目薬を保存液として使った場合、目に異常が起こる可能性も否定できませんので絶対にやめましょう。レンズの洗浄効果も期待できませんので、目薬は保存液の代用品としては無用といえます。最近は使い切りタイプのコンタクトレンズの保存液がコンビニでも販売されているので、目薬などで無理やり代用するようであれば、少し時間がかかってでもコンビニに行って、適切なものを購入するようにしましょう。深夜まで営業しているドラッグストアも増えてきているので、すぐに購入できるかもしれません。
保存液はあるけれど、コンタクトケースがひとつも残っていなかったという場合、何らかの方法で代用したいと考える人が多いはずです。最もコンタクトケースに近いサイズのものといえばペットボトルのキャップですが、目に見えないジュースなどの成分や不純物が残ってしまっている可能性があるので、極力使用は避けたいところです。新品のお皿やコップなどの食器類も塗料などがついている可能性があるので、代用はNGです。食器などのケースの代用は最終手段として考えてください。
コンタクトケースを探す場合、まずはドラッグストアやコンビニのトラベル用品売場で販売されていないか確認しましょう。使い切り保存液とケースをセット売りしている保存液もたくさん見かけます。100円均一などでケースのみ販売されていることも多いので、何かで代用する前にケースを探すよう努めてください。
また、ワンデイタイプの使い捨てコンタクトレンズを常用して、コンタクトケースが不要な生活を送るという手もあります。
今回はコンタクトレンズの保存液やケースの代用品について紹介しました。基本的に保存液は保存液を、ケースは専用のコンタクトケースを選ぶようにしましょう。そうすることで目の衛生状態が守られます。
更新日:2016/06/30
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