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アレルギー体質でもコンタクトレンズは使えるのか

みなさんはコンタクトレンズアレルギーという言葉を聞いたことはありますか? コンタクトレンズによるアレルギーは、発症すると瞼の裏にぶつぶつができてしまうのが特徴です。

今回は、コンタクトレンズアレルギーの原因や対処法についてご紹介します。

食べ物や金属など、アレルギーは多くのものが原因で発生することが分かっています。
コンタクトレンズでもアレルギー反応が出てしまったら、と、心配な方も多いでしょう。
そんなコンタクトレンズとアレルギーの関係性や対処法を調べてみました。

コンタクトレンズを使用する上で不安なこと

コンタクトレンズを初めて使う方で心配なことと言えばアレルギーに関することかもしれません。
そんな、目に関するアレルギーで有名なものの一つは花粉症でしょう。

目に花粉が入る事で涙が止まらなくなったり痒くなったりする症状が特徴です。

コンタクトレンズの処方を希望してもアレルギー性結膜炎の症状がある場合は、更に症状が悪化する可能性があるため、処方してもらえないことがあります。
また、コンタクトレンズを清潔に使っていない事で付着した汚れが原因となってアレルギーを発症してしまうこともあるようです。

しかし、コンタクトレンズを介して生じるアレルギーは汚れやゴミがキレイになる事で症状が治まる場合が多いため、アレルギー体質になることはないと言われています。

アレルギー性結膜炎の症状と原因

花粉症に代表されるようなアレルギー性疾患にかかった場合、くしゃみや鼻水だけではなく目のかゆみや充血などの症状が現れることが少なくありません。これは目の表面に花粉などのアレルギー反応を引き起こす物質であるアレルゲンが付着することで結膜が炎症を起こす、「アレルギー性結膜炎」と呼ばれる症状です。

●アレルギー性結膜炎の症状

アレルギー性結膜炎になると目のかゆみや充血、さらに目の異物感を覚えるようになります。涙が出やすくなるだけではなく、涙のようにサラサラとした水状の目やにが出ることもあります。悪化するとまぶたの裏側にぶつぶつができるので要注意です。

●アレルギー性結膜炎の原因

通常私たちの体は、体内に入ってくる異物を排除しようとする働きがあります。これはいわゆる「免疫」と呼ばれるものです。花粉やハウスダストなどを異物と認識した場合、体はそれらを排除しようとして過剰な反応を示します。それはかゆみだったり、涙だったり、目やにだったりとさまざまです。

アレルギー性結膜炎の原因は主に花粉など毎年決まった時期に発症する「季節性アレルギー性結膜炎」と、ダニやハウスダスト、ペットの毛など時期に関係なく発症する「通年性アレルギー性結膜炎」のふたつがあります。通年性アレルギー性結膜炎は慢性化しやすい点が特徴です。

アレルギー性結膜炎はコンタクトレンズの汚れによって引き起こされることもあるので、マンスリータイプを使用している人はレンズのケアに十分な気を配りましょう。

●アレルギー性結膜炎の治療法

現在日本での眼科で行われているアレルギー性結膜炎の基本的な治療方法は、薬物療法です。抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬などの点眼薬を1日に数回さすことで、次第に良くなっていきます。

また、季節性アレルギー性結膜炎である場合、発症時期の約2週間前から点眼薬を使って治療を開始する人もいます。薬物療法を選択する際には、ドラッグストアで販売されている点眼薬ではなくきちんと眼科を受診し、医師に処方された目薬を使うと良いでしょう 。

花粉が原因のアレルギー性結膜炎の場合、外出時にメガネをかけたり洗濯物を家干ししたりして対策を取ることができます。また、アレルギー性結膜炎を発症している間はコンタクトレンズの装用を避けることをおすすめします。

アレルギーがあってもコンタクトレンズを使いたい!おすすめは?

視界をクリアに保ち、目の病気を防ぐためには、コンタクトレンズをしっかりとケアすることが大切です。 アレルギー性結膜炎の人の場合は、特に使用するコンタクトレンズの洗浄・保管に注意しておきましょう。

アレルギー性結膜炎の人におすすめなのが、ワンデータイプのコンタクトレンズです。 アレルギー結膜炎の症状が出ているときは、通常よりも目からの分泌物が増えているため、レンズが曇りやすくなっています。


レンズのケアが必要なタイプの場合、洗浄しても汚れが残ってしまう場合もあります。 また、忙しいからと適切なレンズのケアをおこなわずにいると、さらに汚れが蓄積する可能性があります。

レンズのケアの必要がない使い捨てのワンデータイプなら、常に清潔なレンズで過ごすことができます。 ただし、汚れが蓄積しにくいワンデータイプのコンタクトレンズを装用していても目に違和感があるという場合は、いったん装用を中止してください。

コンタクトレンズによるアレルギーを防ぎたい方へ

コンタクトレンズによるアレルギーは、コンタクトレンズ本体に汚れやゴミの付着や洗浄液が残っていることで発症するもので、瞼の裏にぶつぶつができてしまうという特徴があります。
症状を早く治すには、コンタクトレンズをはずし、メガネや裸眼で目を清潔に保ち、眼科を受診して目薬を処方してもらうと良いでしょう。


そんな症状に悩まされないためにも、コンタクトレンズの使用法に適切に従って使用する必要があります。
コンタクトレンズを使用した後はきちんと洗浄と消毒をおこない、コンタクトレンズを綺麗に保つことが大事です。

このような人は装用NG!

コンタクトレンズは正しい使い方をしていないと、アレルギー性結膜炎につながって、そのままにしておくことで症状が悪化します。 アレルギー性結膜炎は、初期のころには軽いかゆみや充血などが見られる程度ですが、症状が悪化すると、目やにが増えてかゆみや充血がひどくなります。 そして、視力の低下にもつながり、角膜に傷がついてしまうこともあるのです。 最悪の場合、コンタクトレンズの装用ができなくなってしまう場合もあります。

ですから、コンタクトレンズの装用にあたっては、装用方法を必ず守るようにしましょう。 直接目の中にレンズを入れるため、裸眼のときに比べると目に負担がかかっていることは確かです。 定められた装用時間を守り、短時間であっても寝るときは必ず外すようにする、ソフトコンタクトレンズの場合にはすすぎ液や洗浄消毒液がないからと水道水を使用しない、といった基本的なことをきちんと守って装用することで、大切な目を健康に保つことができます。

こういった基本的な扱い方を守れないような人は、コンタクトレンズを使うべきではありません。

コンタクトレンズは必ず装用方法を守って正しく扱いましょう。

今回は、アレルギー体質の人がコンタクトレンズを装用する場合についてご紹介しました。 レンズを清潔に保ち、アレルギー性結膜炎を防ぎましょう。 症状が治まらない場合は、早めに眼科を受診してください。

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