レーシック手術を受ける前に、コンタクトレンズとレーシックのメリットやデメリットに向き合ってしっかりと考えることが大切です。
今回は、レーシック手術のリスクを述べた上でコンタクトレンズとレーシックを比較してご紹介します。
もうコンタクトレンズを買いに行くのがめんどくさいし、毎日つけるのもしんどい!「一層のこと、目が良くならないかなあ」とお思いの方は多いと思います。
最近耳にするレーシック手術はご存知ですか? 有名アスリートの方もおこなっており、術後はコンタクトレンズを装用せず良好な視力を保ち生活できる夢のような手術です。
さて、コンタクトレンズとレーシック手術はどちらが良いのでしょうか。
レーシック手術は角膜をエキシマレーザーで削り、角膜のカーブを変えることによって近視や乱視、遠視の屈折異常を矯正する手術方法の一つです。
レーシック手術では、角膜を切除して視力を向上させるため、角膜には一定以上の厚みが必要です。 そのため強度の近視や乱視の方は十分な矯正ができない場合あるなど、個人によって矯正の度合いが違いますので、手術ができないケースもあります。
その他に逆まつ毛や何らかの原因で角膜に傷がある人、特殊な職業によって手術を受けることができない人もいるようです。 医師の判断の下、目に異常が無く健康体の人は受けることができます。
しかし、レーシック手術はメガネやコンタクトレンズから解放されるというメリットの反面、合併症や後遺症を患う危険性もあります。 レーザー手術によって涙腺まで焼いてしまうことで起こるドライアイや、手術した箇所以外から光が入ることで光がにじんで見えるハローグレアなどが有名な後遺症です。
その他に、術後視力が回復したものの、数か月後また視力が低下するケースもあります。 これらの症状は角膜や涙腺における個人差によって変わってきます。
レーシック手術を受ける前にこれらの後遺症をしっかり理解し、医師との入念な相談を行ってから検討しましょう。
レーシック手術のリスクを理解して頂いたでしょうか?
次に、コンタクトレンズとレーシックの様々な点で比較していきましょう。
レーシックの費用は片眼で10万円前後と言われています。 コンタクトレンズに例えると2weekコンタクトレンズが片眼約3,000円として、4年強程度になります。 手術をして永遠に視力が保てるなら、手術にするほうがお得な気がしますね。
しかし、レーシックで削った角膜は修正できないので1回きりということがありますが、コンタクトレンズでは購入する際に視力の調整ができます。 レーシックでのそういうリスクの問題に比べてコンタクトレンズは安全と言えるのではないでしょうか。
アレルギーがありコンタクトレンズを装用しづらい方などにレーシック手術は向いているでしょう。
レーシック手術をするか悩んでいるのであれば、1度リスクと向き合ってから検討してみるといいかもしれません。
レーシック手術は、視力を回復させるためにおこなうもののため、手術後はメガネやコンタクトレンズを使用する必要は基本的にはなくなります。 ただし、レーシック手術を受けたあとでも、おしゃれのためにカラコンを装用したいと考えている人もいることでしょう。
レーシック手術では角膜を削るため、直接角膜の上に乗せる硬いハードコンタクトレンズは装用できない場合があります。 ただし、レーシック手術後にカラコンを装用することは可能ですが、カラコンを装用できるのは手術後1か月以上経過してからになるため注意が必要です。 また、自己判断するのではなく、事前に眼科医の診断を受けて、装用の許可を受けてからにしましょう。
カラコンを装用する場合は、目への負担を抑えるため酸素透過性の高いタイプを選ぶようにしてください。 また、海外メーカーのカラコンのなかには、品質が悪いものを含んでいる可能性があります。
販売店で取り扱いのある、国内メーカーの正規品を選ぶようにしましょう。 また、通常のコンタクトレンズの装用時と同じように、基本的な装用方法を守って使うことを心がけましょう。 装用していて違和感があった場合はいったん装用を中止し、眼科を受診することをおすすめします。
めがねやコンタクトを使用しなくても良いというメリットを持つレーシック手術ですが、手術から数年後に視力が低下してしまう可能性もあります。 手術後は回復した視力をキープしていたが、5~10年後に再び視力が低下してしまった、という事例もあります。 なかには、手術前よりも視力が落ちてしまう場合もあるようです。
万が一、レーシック手術を受けたあとに視力が低下しても、コンタクトレンズを装用すれば良いと考える人もいるかもしれません。 しかし、レーシック手術では角膜を削るため、目にあうコンタクトレンズがなく装用ができなくなってしまう可能性もあり得るのです。
コンタクトレンズやレーシック以外にも、 ICLと呼ばれる眼内コンタクトレンズで視力矯正を行うことができます。
こちらは2010年に厚生労働省の認可を受けていて、白内障のリスクを軽減できることで、現在は世界70カ国以上で承認されている矯正方法です。
ICLにもさまざまなメリット・デメリットがあるので、よく理解した上で選択しましょう。
ICLのメリット①角膜を削らない
レーシックで一度削ってしまった角膜の厚みは元に戻りませんが、ICLは角膜を削ることなくドライアイの予防につながります。
ICLのメリット②レンズのバリエーションが豊富
ICLのメリットとして、レンズのバリエーションが豊富であることが挙げられます。強度の近視や遠視にも対応していて、乱視の改善も可能です。
ICLのメリット③手術後のお手入れ不要
ICLはコンタクトレンズのように目に入れたレンズを洗浄する必要がなく、お手入れの時間やコストがかかりません。
目の中でレンズが汚れることもありませんが、定期検診だけはきちんと受けるようにしてください。
ICLのメリット④手術は簡単で取り出すこともできる
ICLの手術自体は両目で約20分で完了し、入院する必要もありません。
傷口は自然に治癒され、もしも不具合が生じた場合は再手術でレンズを取り出すことができます。
ICLのデメリット①コストがかかる
ICLは自由診療にあたるため、費用が全額自己負担となりコストがかさみがちです。
ICLの手術費用の相場は約40万円から50万円と高額になるため、十分に予算を確保できる人におすすめです。
ICLのデメリット②すぐに手術ができないこともある
ICLではオーダーレンズを用いるため、度数によっては調達に時間がかかることがあります。
そのためすぐに視力矯正を行いたいと考える人には不向きかもしれません。
今回はレーシック手術とコンタクトレンズを比較して、それぞれのメリットとデメリットを紹介しました。
最近は一般にも広がっているレーシック手術ですが、メリットも多い一方でリスクや費用などデメリットも見逃せません。
手術後に視力が低下する可能性を考慮すれば、コンタクトレンズのほうが長い目で見ておすすめできます。
ICLもコスト面を考えると、まだまだ一般に浸透するのは先のことと言えるでしょう。
費用や快適性はもちろん大切ですが、やはり最も優先したいのは目の健康です。
目に負担のかからない最適な視力矯正方法を選ぶようにしてください。
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