近くのものを見すぎたり、長時間テレビを見たりしていると、視力が落ちるという説がありますが、視力低下に医学的根拠はありません。コンタクトを装用している方は装用時間を短くしたり、メガネも併用したりして目の負担を軽くすることを心掛けましょう。正しい洗浄を行い、コンタクトレンズを清潔に保つことも重要です。
コンタクトレンズを装用したまま、パソコンでの作業や読書をしていると目がとても疲れるという経験はありませんか?
近くのものを長時間見続けているとよく見えすぎてしまい、目の疲労が裸眼のときよりも多く蓄積されていきます。 コンタクトレンズで視力が落ちるということに医学的根拠はありません。
しかし、コンタクトレンズの使い方次第では目に負担がかかり、視力低下に繋がってしまうということはあるでしょう。
「コンタクトレンズをする前は裸眼でも見えていたものが、最近裸眼だと見えなくなってきた・・・」
という話を時々耳にします。しかしこの症状を訴える方の多くは「慣れによる感覚の差」となり、実際の視力は低下していないことがほとんどです。その原因はコンタクト装用時に視力が良くなり、視界がクリアになる感覚に慣れてしまったため、コンタクトを外した際により一層視界が悪く、視力低下したように感じてしまうことになります。例えとして高速道路を長時間車で走ったあと、一般道に降りたとき、異常に車のスピードが遅く感じるのと同じような現象となります。
コンタクトレンズの装用時間を正しく決めることで先程の「慣れによる感覚の差」をある程度抑えることができます。仕事や趣味の関係で近くのものを見る時間が長い方は、コンタクトレンズの装用時間を短くして目を休めるように心掛けましょう。極力裸眼で過ごせる時間はコンタクトレンズを外して目の負担を軽くするのをおすすめします。
装用時間を少なくして目の負担をやわらげるだけでなく、きちんとしたコンタクトレンズの手入れをして清潔に保つことも重要です。コンタクトレンズと視力の関係にはコンタクトレンズの衛生状態も大きく関わってきます。
洗浄がきちんとされていない、不衛生なコンタクトレンズを装用してしまうと角膜が感染症を起こし、目がかゆくなったり充血を起こしてしまったりすることがあります。
正しい方法での洗浄はもちろん、コンタクトのつけ外しの前は爪を切り、石鹸やハンドソープでよく手を洗ってコンタクトレンズに汚れがつかないように気を配りましょう。
日々の洗浄が大変だと感じる方には、使い捨てコンタクトレンズの1DAYタイプのものをおすすめします。
コストは2WEEKのものなどに比べて少し高くなってしまいますが、毎日新しいものを装用するので手軽でとても清潔です。
【関連記事】