カラコンは各社からたくさんの種類が販売されていますが、選び方や使い方によっては視界がぼやけるもの、目のトラブルを起こしてしまうものなどもあります。自分の目に負担のないものを正しく装用することが使用する際の最低限のルールです。
カラコン=目に良くない、トラブルが起きるということはありません。しかし、普通のコンタクトレンズでは酸素透過率の高いレンズや水分が50%以上でできている高含水レンズなど薄くて柔らかいハイクオリティなものが出ているため、比較するとぼやけやすいと感じてしまうかもしれません。
カラコンは着色するスペースが必要な分、どうしても厚みが出てしまうのです。
また、カラコンの着色部分が虹彩に合わず、瞳孔に重なってしまうと視界がぼやけてしまいます。極端にずれていない限り自分では分かりにくいので、レンズの動きが適切かどうかは眼科医に診てもらうと良いでしょう。目のサイズは一人ひとり異なりますが、それに応じてさまざまなデザインが存在するので、合うものは見つかるはずです。
カラコンは雑貨店やインターネット販売などで手軽に手に入れることができますが、高度管理医療機器に指定されています。眼科で処方してもらい、医師と相談してから購入するようにしましょう。自分に合ったものを使用すれば、ぼやけることなく気持ちよく使用できます。
視界がぼやける原因はいくつか考えられます。
まず考えられるのが、目が乾いている場合や酸素不足の場合。カラコンをしていると、涙や酸素が瞳に行きわたりにくく乾燥した状態になってしまいます。目の表面にはボコボコした溝があり、瞳がうるおっているときは涙で覆われてきれいな状態ですが、乾燥しているとその溝によって視界が悪くなってしまうのです。また、目の角膜には酸素が必須ですが、カラコンをしていることにより酸素補給ができないと、瞳孔部分がくもりやすくなります。
さらには、目になんらかのトラブルがあるというサインの可能性もあります。視界がぼやける、と感じた場合はすぐに眼科を受診してください。
カラコン側の要因として、レンズの汚れや傷、変形によってぼやけることがあります。装用時間を守り、適切なケアを行うようにしましょう。
カラコンが目に合っていない場合もあります。度数が合っていない、視力が低下してしまったという理由だけでなく、カラコンのデザインや素材、BC(ベースカーブ)、大きさが目に合わないと視界がはっきりしません。特に目の乾燥を感じることがない場合やしっかりとケアできている場合、ほかのコンタクトレンズではトラブルなく使用できるというといった場合にはコンタクトレンズと目の相性が良くない可能性がありますので、選び方を考えてみてください。
カラコンに限りませんが、左右の視力が違っていて度数の異なるコンタクトレンズを使っている人も多いでしょう。
このような人が左右のレンズを取り違えると、視力が合わずに違和感を覚えるようになるので要注意です。
また、知らず知らずのうちにレンズがひっくり返ってしまい、裏表を間違えて付けてしまう人も少なくありません。
このような状態だと視界がぼやけて生活しにくくなるので必ず左右と裏表を確認して正しく装用するようにしましょう。
度数の確認方法
コンタクトレンズを開封する前に度数を確認するときには、医師の処方箋やレンズの箱、パッケージを見て度数を確認してください。
商品によっても異なりますがほとんどの商品はDやP、PWRで度数を表しています。
POWERやSPHで表記されているものもあります。
また、乱視用レンズはCYLで度数を、AXISで角度を表記しているのが特徴です。
一度開封し、取り出してしまうと度数が確認できなくなるので気を付けましょう。
裏表確認方法
コンタクトレンズの裏表を逆にして装用すると、目の中がゴロゴロするような違和感を覚えて瞳に悪影響です。
そんなコンタクトレンズの裏表の確認方法ですが、カラコンであれば比較的容易に見分けられます。
瞳にダイレクトに密着する表側は裏側と比べると色やフチが薄く、裏側はその逆です。
また、裏表が正しいコンタクトレンズはきれいな弧を描きますので、形状を確認してみるのもいいでしょう。
取り違えの予防方法
コンタクトレンズは一度開封して取り出してしまうと目視で度数を確認できなくなりますので、きちんと保管して取り違えを防ぎましょう。
まずレンズを取り外すときは必ず取り外す順番を決めるようにしましょう。
取外してから「これって左右どっちだっけ?」ということがなくなります。
外したレンズは左右表記のあるケースに正しく入れておきましょう。
度数を間違えないようにレンズを購入した時にはレンズの箱に左右どちらかわかるシールを貼ってもらうと、実際に使うときにも間違えることがありません。
取り違え防止のために外箱はレンズが終わるまで保管しておくようにしましょう。
裏表がひっくり返ってしまうことがないように、洗浄時はレンズに刺激を与えずやさしく洗うようにしてください。
適切なケアを行うこともマストです。まずは、石鹸で手をよく洗い、汚れやハンドクリームなどの油分を落とします。2weekや1か月タイプなど1日使い捨てタイプでないものは、しっかりと洗浄液で両面ともこすり洗いをしてください。ケア用品によっては使っているカラコンが使用できないものや相性が悪いものもあります。洗浄液を購入する際には、カラコンでも使えるものかどうかチェックしておきましょう。
また、タンパク質の付着によってぼやけてしまっている場合は、タンパク質を除去してくれるものの使用をおすすめします。
そして、重要なのが保管方法です。保管するケースに汚れが付着していたり、長期間使用していたりすると、目に見えない細菌が作る膜が形成され、トラブルの原因となることがあります。ケースは定期的に交換して清潔な状態を保つようにしましょう。
長時間パソコンやスマホを使用して目を酷使してしまったり、コンタクトの装用時間が長すぎたりするとドライアイになりやすいというのはご存じの方も多いかもしれません。しかし、目が乾いて視界がぼやける原因はそれだけではありません。不規則な生活、ストレスや過労、加齢に伴う老眼や更年期障害によって涙の成分のバランスが変化して発症することもあるのです。
目が乾いていると感じたら目薬を使うようにしましょう。眼科で処方してもらう、あるいは市販のものであれば、コンタクトレンズ用で防腐剤が入っていないものを選ぶようにしてください。
こまめにケアをして、目のトラブルを未然に防ぐようにしましょう。
カラコンは度数を矯正するだけでなく、おしゃれに目力を強くしてくれる頼もしいアイテムです。処方箋をもらい、デザインも使い心地もピッタリなものを選びましょう。
公開月:2019/2