「乱視角度」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 乱視のなかにもいくつかの種類があり、眼科で検査を受けると自分の乱視角度がわかります。 90度よりプラスマイナス20度の場合、「倒乱視」という乱視の種類になります。
乱視は、大きく分けて直乱視、倒乱視、斜乱視に分けられます。 乱視は水晶体や角膜が歪み、正しくピントを網膜に結べていないことが原因で起こります。 乱視角度が90度に近い場合は、倒乱視という言い方もします。
乱視の症状は1種類ではなく、いくつかに分けられます。 そもそも、乱視は目の中の水晶体や角膜の歪みが原因で起こります。 歪みがあると目の中でピント調整が正常にできず、景色や文字がぼやけたり二重に見えたりするなどの症状が起きます。 歪んでいる方向が縦の乱視を「直乱視」、横が「倒乱視」、斜めが「斜乱視」と呼ばれます。
自分がどのタイプの乱視か検査なしに見分けることは難しいでしょう。 眼科で診断を受けると、結果の数値に0度~180度までの度数が記載され、この角度を乱視角度と言います。 180度よりプラスマイナス20度であれば「直乱視」、90度よりプラスマイナス20度であれば「倒乱視」となり、これら以外の角度は「斜乱視」となります。このデータを元に乱視用コンタクトレンズが処方されます。
乱視かどうかを見分けるための方法として、「乱視表」という表があります。 中央から放射線状に、黒い直線が出ている表です。 乱視のない正常な場合であれば、直線の濃さはすべて均一にくっきりと見えるようになっています。
しかし、乱視の場合は、線の濃さの見え方に差が出たり、一部の線のみぼやけて見えたりします。 倒乱視の場合は、横の部分の線のみが濃く見え、ほかの部分はぼやけて見えたりすることが多いです。
普段の生活でも、倒乱視の場合は地面や床が本来よりも遠くにあるように見えたり、実際の身長よりも背が高くなったかのように見えたりすることがあります。
今回は、乱視角度と見え方についてご紹介しました。 ふだんの生活で見え方に違和感を持った場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。
更新日:2016/09/29
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