コンタクトの使用中、目が充血したりかゆみを感じたりすることがあります。 目を冷やすことや温めることが対処法としてよく挙げられますが効果はあるのでしょうか。
今回は、コンタクトを使用中に発症することがある目の症状や、その対処法についてご紹介します。
目が充血したり、まぶたが腫れぼったかったり。 そんなときは冷やすべきなのか温めるべきなのか、迷ってしまいませんか?
温めたほうが良い症状と、冷やした方が良い症状についてまとめてみました。
但し、必ずしも適切な処置とは限らないので、症状が緩和されない場合は必ず専門医で受診をしましょう。
患部を温める事を温罨法と言います。 コンタクトの使用で目が疲れてしまい、眼精疲労による頭痛や肩こりを発症してしまう場合がありますが、そんなときは、温罨法が効果的でしょう。
目を温めるには、濡らしたタオルを電子レンジで数十秒温めて蒸しタオルをつくります。 これによって、新陳代謝が促進され、強張っていた筋肉が柔らかくなり、頭痛や肩こりの改善に繋がるようです。 また、マイボーム腺梗塞という瞼の脂が詰まる症状も、温罨法で良くなるとされています。
時間に余裕がある時は、アロマオイルを数滴垂らした水にタオルをつけて蒸しタオルをつくると、リラックス効果も期待できます。
ただし、目が炎症や充血を起こしている時や、急な痛みを感じた場合には温めることが逆効果となる場合もあるので注意が必要です。
患部を冷やす事を冷罨法と言います。 コンタクトを装用していると、目が炎症を起こしたり、充血したりする事があると思いますが、そんな時は、この冷罨法が効果的です。 ハンカチで包んだ保冷剤や、水で濡らしたタオルを目の周りにあてて冷やしてみましょう。
目の周りの血管や筋肉を冷やすと、元に戻ろうとする力が働き血行がよくなり、それによって目の疲れが改善されるようです。 冷罨法は、打撲による腫れや傷の痛みにも非常に効果的とされています。
ただし、急性期の炎症性疼痛時には常に冷やせばよいかというとそうでもありません。 状態によって温罨法がよい場合と冷罨法が良い場合のどちらもあります。
素人ではどちらの方法で対応すればよいのかわからないことも多いので、その都度医師に相談するのが最善です。
コンタクトレンズを装用しているときに起こる、目以外の代表的な体の症状として、頭痛と肩こりが挙げられます。実際にこの記事を読んでいる人の中でも、頭痛や肩こりに悩まされている人は多いのではないでしょうか。しかし、コンタクトと頭痛や肩こりの関係性を説明できる人はそう多くはないでしょう。
コンタクトを装用しながらパソコンやスマホなどの端末を長時間使用していると、目は近くの文字を見ようとするために、目の周りにある毛様体筋をつかってピントを調整します。この毛様体筋を使いすぎると目が疲れ、頭痛を引き起こしてしまうのです。一般的に言って、手元にピントを調整するほうが、遠くにピントを合わせるよりも目の筋力を使います。こういった目の調整負担が頭痛や肩こりを引き起こす原因になるのです。また、ディスプレイが発するブルーライトは直接眼球を刺激するものであり、これもまた頭痛や肩こりを悪化させる原因といわれています。
目の疲れが原因で頭痛や肩こりを起こしている場合は、とにかく目を休ませるのが大切です。アイマスクなどで目を温めると目の疲れの回復が早くなります。
休息や睡眠を十分に取っているのに、目の疲労が十分に回復しないこともあります。この場合、眼精疲労になっている可能性が高いです。眼精疲労は長時間デスクワークでパソコンを使用している方や、スマホや読書、テレビで目を酷使する人に多くみられる症状であり、現代人にとっては珍しいものではありません。
この眼精疲労は、目のピントを合わせる毛様体筋を酷使することによって起こる症状です。ひどい肩こりや頭痛が続いたら眼精疲労を疑ってみてください。眼精疲労は目に合っていない度数のコンタクトレンズやメガネの装用によって起こっている可能性が高いので、なかなか目の疲れが取れない人は一度眼科を受診してみることをおすすめします。
眼精疲労の予防策としては、まず目を休ませることが何よりも重要です。また、眼球周辺を指で優しくマッサージしたり、眼球体操をしたり、スマホやパソコンから離れて過ごししたりすることによって、筋肉疲労がいくぶんか和らぎます。ビタミン B など、目によいと言われる栄養素を積極的に摂るのも良いでしょう。
今回はコンタクトで目が疲れる原因とその際に起こる症状、さらに疲れた目を守る方法を紹介しました。目は酷使すると重大な眼病の原因になりうるため、定期的に目を休めるように意識してください。
更新日:2016/04/28
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