「コンタクトレンズって、何でできているんだろう?」と気になったことはありませんか。 コンタクトレンズは、PVAと呼ばれる保水素材や、イオン性・非イオン性素材など、さまざまな材質からできているのです。
コンタクトレンズの材質について、あまりよく知らない人も多いと思います。 レンズに水分を多く含ませるため、含水率の高いPVA素材や、汚れやほこりなどを寄せ付けにくい非イオン素材などを使って、快適に装用できるための工夫がされています。
PVAは「ポリビニルアルコール」の略称で、水溶性の合成樹脂です。 含水率が約7割と、非常に多く水分を含んだ素材です。 コンタクトレンズを装用していると、目が乾燥しやすくなったり、涙が足りなくなったりするなどの症状が起きてしまいがちです。 そのため、コンタクトレンズメーカーは、含水率を多く含む素材をコンタクトレンズに使用するなどの対策を行ってきました。
PVAは水分を保有する力が高く、水分がなくなりにくいのが特徴の素材です。 そのため、目に入れるコンタクトレンズに適した素材であり、コンタクトレンズの原料などに応用されて使われるようになりました。 コンタクトレンズ以外に、装着液の成分などにも使われています。
ソフトコンタクトレンズの素材は、イオン特性によって「イオン性」と「非イオン性」の2種類に分けられます。
「イオン性」はマイナスイオンを帯び、「非イオン性」はマイナスイオンを帯びていないということです。 イオン性の場合、汚れがつきやすいという特徴があります。 非イオン性はたんぱく質などの汚れがつきにくく、長時間の装用に向いている性質と言われています。
汚れがつきにくいなら非イオン性の方がよさそうと考える人もいるかもしれませんが、イオン性の方が酸素透過性は高いと言われ、角膜に酸素が供給されやすくなっています。 逆にアレルギーなどの症状がある人は、ゴミがつきにくい非イオン性レンズを選ぶとよいでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分に合うタイプを選ぶことをおすすめします。
今回は、コンタクトレンズの素材をご紹介しました。 聞き慣れない言葉も多いかもしれませんが、知っておいて損はないでしょう。
更新日:2016/09/19