視力を矯正する道具として用いられるメガネとコンタクト。目への負担やコスト、装用のしやすさなどといった面からもコンタクトレンズとメガネを比較します。コンタクトが怖いという人も、利便性の高いコンタクトの検討をオススメします。
コンタクトデビューを考えているのなら、コンタクトレンズのデメリットも知っておくとよいかもしれません。
メガネとコンタクトレンズでは、見た目の印象に大きく違いが出ます。 コンタクトデビューをして、イメチェンするのも楽しいですが、目に直接入れるコンタクトレンズにはリスクもあります。
使い方をしっかりと理解したうえで、安全にコンタクトを使いましょう。
コンタクトは、目に直接装用しているため、ほぼ自分の目で見るのと同様の視界で物を見られます。
ここでは、コンタクトのメリットとデメリットを見ていきましょう。
コンタクトレンズのメリットとしてあげられるのは、遠くまで物の形や大きさが変わらずによく見えるという事です。 それに、メガネであれば熱い食事をしているときなどに湯気でレンズが曇ることもありますが、コンタクトの場合はその心配もなく、メガネよりも広い視野で見られることも特徴の1つです。
ソフトレンズであれば、スポーツや運動などでも外れることなく快適に使用ができます。 コンタクトをつ
けたときの見た目の印象も重要です。 周りの人からみても裸眼のときと同じような印象で見えることがあげられます。
デメリットとしては、瞳に直接装用するものなので、取り扱い方を間違うと目を傷めてしまう危険もあるということです。 それに、ランニングコストがかかる事も大きいです。メガネは安価なもので5,000円ほどで購入できますし、視力が変わらない限り特別なケアをすることなく使用できますが、コンタクトレンズの場合は約3か月分にしかなりません。
また、コンタクトレンズは毎日使うたびにケアが必要なので、ケアをする手間とケア用品代を考えると、メガネよりコストがかかってしまいます。
一方、メガネにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メガネのメリットとして第一に挙げられるのは、目に対する負担が少ないことです。 コンタクトレンズとは違い、目に直接装用するものではないので、メガネが直接の原因で目に傷がつくなどの心配はいりません。それに加えて、コンタクトレンズのように目がゴロゴロとするといったことやケアも要りませんので、自由度が高いと言えます。
デメリットとしてはメガネを装用したときの視界です。 コンタクトレンズと違い直接眼には触れず、眼から12㎜ほど離れていますので、物の大きさや形が実際とは若干違うように見えます。 それと、メガネはズレやすく衝撃により壊れやすいため、スポーツなどの激しい運動をする場面では向いていません。
近頃は「メガネ男子」などという言葉も流行り、メガネをファッションとして付けることも流行っていますが、なかにはメガネを付けることで素顔の時との印象がガラリと変わってしまうことを気にする方もいるかもしれません。
このように、両者にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、目的にあった方を使うシーンに合わせて選ぶと良いでしょう。
よく「メガネのほうがコンタクトレンズよりも疲れない」と言われていますが、決してストレスがゼロではありません。自分に合った視力調整器具を選ばなければ、目が疲れてしまうのでじっくり決めるようにしましょう。
そもそもなぜ目は疲れを感じるのでしょうか。大別すると目の酷使と老眼、そして乾燥の3つが原因です。私たちは物を見るとき水晶体を毛様体筋で調節しながらピントを合わせていますが、長時間のパソコン作業や手先の細かな作業をしていると筋肉疲労を起こしてしまいます。
さらに度数が合っていないメガネやコンタクトを使うと目の中の細胞や筋肉が緊張状態になり、目が疲れてしまうのです。
また、老眼が進むとピント調節力が弱まり、手元がぼやけるようになります。なんとか見ようとして近くを見る状態を続けていると、目を酷使させてしまいます。
目の乾燥は涙の量が関係しています。目の動きをスムーズに機能させる涙ですが、この量が少なくなると目に負担がかかってしまい、疲れを引き起こしてしまうのです。他にもドライアイや緑内障など、目の疲れを引き起こす病気もあります。
メガネよりもコンタクトの方が疲れやすいと言われる原因として、コンタクトは目が乾燥しやすい点が挙げられます。コンタクトは涙を吸収して蒸発させてしまうので、どうしても乾燥しやすくなるのです。
この状態になると目の表面がでこぼこし、通常であればピントが合っている状態でもぼやけてしまうのです。なんとかピントを合わせようとして筋肉をむやみに動かすと、通常よりも調節機能を酷使することになり、目が疲れてしまうのです。コンタクトレンズを装用している人は定期的に目薬をさすなどして、うるおいをキープしましょう。
メガネを使っていて疲れを感じる時には、自分の目に合わないメガネを使っている可能性が考えられます。意外に思えるかもしれませんが、メガネやコンタクトを使用する人のうち約8割が過矯正の製品を使っていると言われているのです。
そもそも現代人はパソコンやスマホなど近くのものを見る機会が多いため、それほど度数の強いレンズは必要ありません。しかし、遠くまではっきり見えた方が良いと考えて、度数の高いレンズを購入してしまう人が多く見られるのです。
過橋性のメガネやコンタクトを使っていると毛様体筋の調整力が弱まり、正しい位置で焦点を合わせられずに目が疲れてしまいます。このようなことがないように、眼科医に相談して最適なメガネを選ぶようにしてください。コンタクトの人も同様です。
コンタクトレンズを装用する人は、メガネと併用することもおすすめです。 もちろん、コンタクトレンズの使用方法や装用時間などを正しく守っていれば心配ないですが、コンタクトレンズの装用を続けることで、裸眼と比べるとどうしても目に負担がかかってしまうことがあるためです。
例えば、オフィスでパソコンを使用することが多い場合、まばたきの数が少なくなり涙が不足すると、どうしても目が乾燥してしまいます。 また、長時間コンタクトレンズの装用を続けていると目が疲れ、眼精疲労につながることもあります。
対策として、コンタクトレンズを装用せずにメガネを使用する日を作ったり、パソコン作業をするときのみメガネに切り替えたりするなどの対策を取ることで目にかかる負担を減らすことができます。 また、平日はコンタクトレンズを装用し、休日はメガネを使用するなどという風に使い分けても良いでしょう。 目の健康を考える方には、メガネとコンタクトレンズの併用をおすすめします。
コンタクトレンズを初めて装用する人の場合、使いやすさやつけ心地が良いものがおすすめです。 ハードコンタクトレンズの場合、価格が安く目への負担が少ないというメリットがありますが、最初のうちは目がゴロゴロとするような違和感を持つことがあることや、強い風や衝撃で外れる、激しいスポーツなどには向かないという点もあります。
ソフトコンタクトレンズは、素材も柔らかく大きいため、つけ心地が良いのが特徴です。 初めて装用する方でも、違和感なくすぐに慣れることができるでしょう。 また、瞳にフィットして外れにくいため、スポーツなどにも適しています。 ソフトコンタクトレンズには、ワンデータイプ、2weekタイプ、1か月タイプなどがあります。
なかでも特におすすめなのが、ワンデータイプのソフトコンタクトレンズです。 理由として、ワンデータイプのコンタクトレンズは使用後に捨てるだけで良いため、ケアが必要ないからです。 一定期間で交換するレンズの場合、装用後に必ずレンズのケアが必要になります。 その際、適切に洗浄・保存を行わないと、レンズに汚れが蓄積してしまうことがあります。 ワンデータイプはその必要がないため、楽なうえに目にとっても安心できると言えます。
今回は、メガネとコンタクトレンズの比較をご紹介しました。 それぞれのメリット・デメリットを知り、自分に合ったアイテムを選びましょう。