コンタクトレンズを使用していて頭痛の症状がある人は、遠くが見えすぎている可能性があります。 度数を弱くすると症状は改善されるかもしれません。 コンタクトレンズは、使用目的に合わせて矯正の度合いを決定するようにしましょう。
コンタクトレンズの見えすぎは頭痛を引き起こす原因になり得ます。 パソコン作業の多いデスクワークの人は、矯正度数を弱くすることをおすすめします。 快適に使用するために、度数は生活環境に合わせて選択しましょう。
コンタクトレンズによる頭痛の原因のひとつとして、コンタクトの誤用が考えられます。「いつもは感じないのに、急にコンタクトをしたら頭痛が始まった」ということであれば、以下の項目をチェックしてみてください。
左右のレンズを逆に装用している
左右で異なる度数のレンズを使っている人はそう珍しくありません。毎日きちんと管理しているつもりでも、ふとしたタイミングで左右を間違えてつけてしまうこともあるでしょう。そうするとそれぞれの目の度数が合わず、頭がクラクラしてしまうことも。おかしいなと感じたら一度左右を交換してつけ直してみると良いかもしれません。
コンタクトの長時間装用も頭痛の元
ソフトコンタクトレンズには決められた装用時間があり、連続装用は8時間までと決められていることが多いようです。カラーコンタクトレンズはもっと短く設定されていることがあります。決められた時間以上で連続装用をしているとレンズが乾燥し、目に負担がかかります。最終的には頭痛が起こりうるので装用時間はきちんと守って、それを超える場合にはメガネにかけ替えるようにしましょう。
また、帰宅したらすぐにコンタクトを外す習慣を身につけるようにしてください。部屋着になると体が休まるように、裸眼になることで目も休まります。ただでさえ目に負担のかかるパソコンやスマホ操作をする際には、ブルーライトカットメガネを使うと負担がかなり軽減されるのでおすすめです。
コンタクトレンズを装用して頭痛がする場合は、見えすぎていないかを疑ってみてください。 近視の人が使用しているコンタクトレンズの度数を必要以上に強くしすぎることが考えられます。 よく見える分には問題ないということはなく、過度な矯正をすると見え方に違和感がなくても目に負担がかかり、脳が疲労し頭痛を起こすことがあるのです。
遠くを見るときは緊張を高める交感神経が、近くを見るときは休息や睡眠を促す副交感神経が働いています。 しかし、度数が強すぎるコンタクトを使用していると副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
また、近視の度数が弱くなり、使用中のコンタクトレンズが適正度数より強すぎる状態になることもありますので3~6か月に一度、眼科で定期検査を受けるようにしましょう。
コンタクトレンズを処方してもらう際、遠くまではっきり見える度数が良いと考えるかもしれませんが、生活環境に合わせて度数を調整するのがベストです。
コンタクトレンズの使用目的は、スポーツ、デスクワーク、自動車の運転、左右の視力の差をなくすためなど人それぞれですが、パソコンやスマートフォンの画面を見ることが多い人は、それほど度数の強いレンズは必要ありません。 通常より1~2度弱い度数のレンズを処方してもらうと、目が疲れにくくなります。
矯正度数は眼科医とよく相談して決めましょう。 スポーツや自動車の運転用、読書やパソコン用というように、レンズを使い分けるのも良いです。
コンタクトレンズは、処方箋がなくてもインターネットで購入することができますが、しっかりと適正度数を調べてから購入するようにしましょう。 自分に合った度数のものを正しく使用すれば頭痛は防ぐことができます。
「自分は近視だ」と思っている人のなかには、乱視を併せ持っている人が実は少なくありません。また、自分は乱視であるにも関わらず近視と勘違いし、度数の強いコンタクトレンズを使って頭を痛めているケースもあります。
乱視の状態のままにしておくと無理やり瞳がピントを調節しようとすることで、毛様体筋が常に緊張状態に置かれます。目の周りが疲れたままの状態であると、頭痛を引き起こしてしまう可能性が高いので要注意です。
最近は乱視用のコンタクトレンズのバリエーションが増えてきていて、以前よりも購入しやすくなりました。なかなか良いコンタクトレンズに巡り会えないと考えている人は、もしかしたら原因が自身の乱視にあるのかもしれません。定期的に眼科で視力検査を受けて自分の目の状態を知り、最適なコンタクトを選ぶようにしましょう。
コンタクトレンズには、それぞれ「BC(ベースカーブ)」と呼ばれる数値があります。ベースカーブとはコンタクトレンズの曲がり具合のことを指したもので、小数点単位で表します。ソフトコンタクトレンズの場合には、ベースカーブが1種類のみということが少なくありません。しかしハードコンタクトレンズは、ベースカーブの数値が細かく分かれているのが一般的です。
ベースカーブの数値が大きいほどカーブがゆるく、小さいほどカーブがきつくなっています。カーブがゆるすぎる場合には、目の中でレンズがずれてフィットしにくい、といった症状が起こります。逆に、きつすぎるベースカーブのレンズを装用すると目に圧迫感があったり、目の痛みを感じたりすることがあります。無理をして合わないベースカーブのレンズを使用していると、角膜に悪影響となり、頭痛につながることもあるようです。
コンタクトレンズを装用していて頭痛を感じることがあったら、レンズのベースカーブが合っているか、眼科で相談してみましょう。
コンタクトレンズを装用している人に起こりやすいものに、ドライアイがあります。コンタクトレンズの装用中は涙の分泌量が不足しやすく、まばたきの回数も減少しがちです。そのため気づかないうちに目が乾燥し、かゆみや充血などを伴うことがあります。また、ドライアイによる目の疲れが身体の血行不良につながり、頭痛や肩こりなどを引き起こすことにもつながります。
ドライアイによる頭痛を防ぐ対策として、コンタクトレンズの装用時間を守り、長時間使用しないことが挙げられます。「目が疲れているな」と感じたら、装用時間を少なくしたりメガネを使用する日を作ったりなど、工夫することをおすすめします。
シリコーンハイドロゲル素材やうるおい成分などが配合されたレンズといった、目が乾燥しにくいコンタクトレンズを使用するのも良いでしょう。また、人工涙液やコンタクトレンズ用の目薬を使用することで、目の乾燥や疲れを和らげることになります。
今回は、コンタクトレンズと頭痛の関係についてご紹介しました。頭痛が起こりやすいメカニズムを理解し、無理のないコンタクトレンズ生活を送りましょう。
更新日:2016/10/17
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