度数が強いコンタクトレンズをつけると気分が悪くなったり、見えにくさを感じたりする人もいます。 そのため、同じくらいの視力の人が2人いても、1人のレンズの度数が強く、もう一人のレンズの度数は弱い、ということもあります。
基本的に、視力の悪い人がコンタクトレンズやメガネなどを使用します。 しかし、たとえ視力が同じ人であっても、使用しているコンタクトレンズなどの度数は人によって異なります。 それには、さまざまな理由があります。
コンタクトレンズを装用している人で、自分の視力はすぐに言うことができても、度数は答えられない…という人もいるかもしれません。 私たちが眼科などで視力を測る時には「ランドルト環」と呼ばれる、英語の「C」のような黒いマークを使用することがほとんどだと思います。 ランドルト環の切れ目の方向を指し示すことにより、「左目0.8 右目1.0」などの小数で、視力が割り出されます。
度数は、コンタクトレンズが持つ視力矯正力の値のことを指しています。 近視用はマイナス、遠視用はプラスが度数の値の前についています。 例えば「–5.25」などの小数で表され、プラス・マイナスを問わず、ゼロより数字が離れているほど、レンズの度数が強いことを表しています。
基本的に、視力が悪いほどコンタクトレンズの度数も強くなりますが、そうではないケースもあります。 いくら視力が悪くても、人によっては度数が強いコンタクトレンズを装用すると見えすぎてしまったり、自分の目と合わずに具合が悪くなってしまったりする人もいます。
コンタクトレンズを会社などの事務作業で日常的に使用する人の場合は特に、長時間装用していても違和感がなく、目を疲れさせないことも大切ですから、あえて度数を弱く調整したコンタクトレンズを使用していることもあり、人によって見る対象や用途が違うので調整の仕方は千差万別です。 そのため、同じ視力の人が2人いても、それぞれに使用しているコンタクトレンズの度数が異なることがあるのです。
そのほかには、メーカーやコンタクトレンズの種類などが違えば同じ度数でも見え方や視力がかわるので、それぞれに使用しているコンタクトレンズの度数が異なることがあるのです。 乱視の場合なども、度数の基準が通常と異なることがあります。
更新日:2016/06/30