日常生活において、視界がぼやけたり文字が重なって見えたりすることがありますが、その原因に乱視が挙げられます。 乱視の方には、矯正するために装用する乱視用のコンタクトレンズがあります。 そこで今回は、乱視用コンタクトレンズについて解説します。
乱視の方が装用する乱視用コンタクトレンズは、通常のコンタクトレンズと異なる点があります。 また、角膜と水晶体の歪みを示す乱視度数「CYL」と、乱視の角度を指す「AXIS」によって、装用できる乱視用コンタクトレンズが違います。
日常生活で、文字が二重で見づらくなることや身の回りが歪んでぼやけることはありませんか? それは、乱視が原因かもしれません。
乱視が強くなるとはっきりとものが見えなくなり日常生活に支障をきたします。 そこで、乱視を矯正するために装用する乱視用コンタクトレンズ(トーリックレンズ)があります。
トーリックレンズには、常用タイプのソフトコンタクトレンズ、2週間で交換するタイプや1日使い捨てタイプをはじめ、ハードコンタクトレンズもあります。 トーリックレンズを装用すると乱視が矯正され、クリアで安定した視界をもたらすので、目の疲れを軽減できます。
ただ、トーリックレンズは高度な技術で製作されているので、通常のコンタクトレンズよりも価格が高いです。 また、通常のコンタクトレンズと違って、乱視の矯正とレンズの回転を抑制する為にレンズの薄い部分と厚みのある部分の差が大きく、通常タイプとの装用感の違いがあります。
トーリックレンズを装用する際には、眼科医と相談してからにしましょう。
乱視用コンタクトレンズには、「CYL」と「AXIS」という数値があります。
「CYL」はCylindrical(シリンドリカル)の略語で、角膜と水晶体の歪みを指す乱視度数を示します。 そして、「AXIS(アクシス)」は乱視の角度を表します。
AXISは、眼球の歪みが縦方向の直乱視だと180度、眼球の歪みが横方向の倒乱視だと90度、眼球の歪みが斜め方向の斜乱視であればそれ以外の数値で示されます。
乱視用コンタクトレンズの多くは、CYLの数値が-0.75以上から製作されています。 度数の間隔は、CYLが0.50ごとに用意されています。 また、AXISの数値が180度の直乱視と90度の倒乱視の方向では一般的に種類が多いのですが、それ以外の斜乱視だと販売されている数が少ないです。 しかし、使い捨てレンズではない通常タイプのコンタクトレンズであればあらゆる歪みに対応できるレンズがあります。
乱視だと視界がぼやけたり身の回りが歪んで見えたりして、日常生活の悪化や事故などが心配されますので、眼科検診を受けてから自分のCYLとAXISに合わせたコンタクトレンズを選びましょう。
今回は、乱視用コンタクトレンズについて紹介しました。 視界がぼやけたり歪んだりする乱視は、コンタクトレンズで矯正できます。眼科医に相談してから、乱視用コンタクトレンズを選びましょう。
更新日:2016/10/31