最新のコンタクトレンズとして注目を集めているのは、素材がシリコーンハイドロゲルのコンタクトレンズです。 酸素透過性が高く乾燥しにくいというメリットを持った素材で、長時間装用することが多い人におすすめのコンタクトレンズです。
従来のソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズに比べて目に酸素が届きにくく、乾燥・充血しやすいという問題点がありました。 最新の「シリコーンハイドロゲル」素材を使用したコンタクトレンズは、それらを解決する画期的なレンズです。
プラスチック素材でできたハードコンタクトレンズに比べ、瞳全体を覆う柔らかな素材のソフトコンタクトレンズには、「ハイドロゲル」と呼ばれるものが使用されていました。
ハイドロゲル素材で作られたソフトコンタクトレンズは、含水率が高く目が乾燥しやすいです。 酸素透過性が低いという特徴があり、目が酸素不足になりやすいという問題点がありました。
シリコーンハイドロゲル素材は含水率が低いにも関わらず、酸素透過率が高いという特徴を持っています。
つまり、従来のソフトコンタクトレンズの問題点を解決した素材です。 シリコーンの酸素透過性は水よりも高いと言われており、ハイドロゲルにシリコーンを組み合わせたことにより、新素材が実現しました。
シリコーンハイドロゲルのメリットとして、まずは酸素透過性が高いということが挙げられます。
一般のハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズと比べると、数倍もの酸素透過性を持ちます。 その結果、酸素不足により起こる目のトラブルを避けることができます。
また、ソフトコンタクトレンズを装用していると起こりやすい乾燥感や充血も、かなり軽減することができるのです。 デメリットとしては、脂質汚れに弱いことが挙げられます。 なかでも、手の皮脂には要注意です。
例えば、フェイスクリームやハンドクリームを塗ったあとの手でレンズを触ると曇ってしまうことが多いです。 対策として、脂質汚れを落としてくれる洗浄液を使用すると良いでしょう。 また、顔や目の周りを触らないことも大切です。
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズのメリットは分かったとしても、気になるのが価格ですよね。 いくら良い素材を使用していても、あまりに高いと簡単には購入しにくいのではないでしょうか?
現在は、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズは珍しくなくなりました。
価格の目安として、ワンデータイプで1か月4,000円前後、2週間交換タイプで3,000円~5,000円、1か月交換タイプの場合は4,000円~5,000円程度です。
シリコーンハイドロゲル素材を使用していないソフトコンタクトレンズと比べると、1~3割程度、割高になっています。
通常のソフトコンタクトレンズより多少価格は上がるものの、シリコーンハイドロゲル素材を使用しているからといって、特別価格が高いわけではないことが分かるでしょう。
「たまにしかコンタクトレンズを装用しない」という人はまだしも、「ほぼ毎日のようにコンタクトレンズを装用している」、「仕事や学校で長時間装用することが多い」、「パソコンを使う時間が長い」という人の場合、通常のコンタクトレンズだと目が乾燥・充血しやすいというデメリットがあります。 特にソフトコンタクトレンズの場合、目が酸素不足になりがちです。
シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズにすることで、長時間の装用でも目のうるおいをキープすることができるだけでなく、装用感も良くなります。
日常的にコンタクトレンズを装用する人でしたら、シリコーンハイドロゲル素材に変更することで、目の負担を減らし、快適に過ごすことができますよ!
今回は、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズについてご紹介しました。 目の乾燥や充血にお悩みの方は、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを検討してみることをおすすめします。
公開日:2023/2/24