長年、裸眼やメガネで過ごしてきた方がコンタクトデビューする際には、多少の勇気が必要かもしれません。特に30代以降になると、「今さらコンタクトレンズなんて……」という気持ちから、使うこと自体をあきらめてしまう方もいるようです。
そこで今回は、30代でのコンタクトデビューを目指す方のために、レンズの入手方法や使いやすい商品の選び方などを解説します。目の健康を守りながらコンタクトライフを楽しむコツも紹介しますので、初めてのコンタクトレンズ使用に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
コンタクトレンズの使用には、年齢制限はありません。実際に、老眼などの理由で中高年になってからコンタクトデビューする方もいます。つまり、30代でのコンタクトデビューは決して遅くないといえるでしょう。
ただし、コンタクトレンズは目に直接装用するものなので、正しく取り扱わなければ目のトラブルをまねくおそれがあります。特にレンズの装着・取り外しやデイリーケアには、細心の注意を払う必要があるでしょう。
高齢になってからコンタクトデビューをすると、細かな作業がストレスになる可能性もありますが、30代であればそういった心配もいりません。30代でコンタクトデビューしてレンズの取り扱いやケアに慣れておけば、年齢を重ねて遠近両用コンタクトレンズを使うようになったとしても、困ることはないでしょう。
次に、30代でコンタクトデビューする方があらかじめ知っておくべきことを紹介します。
◇コンタクトレンズは眼科で処方してもらう
コンタクトレンズは処方箋なしでも購入できる場合がありますが、目に合う商品を購入するには、BC(ベースカーブ:レンズの曲がり具合をあらわす数値)や度数などを把握しておく必要があります。BCや度数は自分で判断できるものではないため、必ず眼科で測定してもらいましょう。
眼科を受診すれば、BCや度数だけでなく、目の状態に応じたコンタクトレンズを処方してもらえます。また、コンタクトレンズの使用が初めての場合は、着脱の練習やデイリーケアの指導を受けることも可能です。
目のトラブルを防ぎ、コンタクトレンズの正しい取り扱い方を身に付けるためにも、コンタクトデビューの際には必ず眼科を受診しましょう。
コンタクトレンズは、眼科やコンタクトレンズ専門店、インターネット通販などで購入できます。
眼科内でコンタクトレンズを販売していない場合は、処方箋が発行されますので、専門店などの実店舗に持参しましょう。インターネット通販でも処方箋の提出が求められる場合があるため、処方箋はなくさないようにしてください。
なお、コンタクトレンズの処方箋には有効期間があります。有効期間が過ぎた場合は、眼科を再受診して新たに処方箋を発行してもらう必要があるので、処方箋を受け取ったら早めに購入しましょう。
コンタクトレンズにはさまざまな種類がありますが、ワンデータイプ以外のコンタクトレンズは必ずデイリーケアをしなければなりません。
ケアが不十分でレンズに汚れや雑菌が残っていると、目にトラブルが生じることがあります。レンズを外したら、専用の洗浄液でこすり洗いをしてからしっかりとすすぎ、消毒をしてレンズを清潔に保ちましょう。洗浄・保存液は、コンタクトレンズを買うときに専用のものを一緒に購入すると安心です。
コンタクトデビューしたら、眼科を定期的に受診して目の健康状態をみてもらいましょう。
目の病気やけがは、自覚症状がないことも珍しくありません。症状が進むと、視力が低下したりコンタクトレンズが使えなくなったりするだけではなく、最悪の場合、失明することもあります。
重篤なコンタクトレンズ障害は、定期受診の間隔が3ヵ月を超える方に多いといわれています。したがって、目に異常がなくても、3ヵ月に1回は眼科を受診しましょう。
コンタクトデビューを果たしても、レンズの使い勝手が悪いと、ストレスなく使い続けるのは困難でしょう。そこで本章では、コンタクトレンズ選びの失敗を防ぐためのポイントを解説します。
30代でコンタクトデビューする方には、ワンデータイプのコンタクトレンズがおすすめです。
ワンデータイプならデイリーケア不要で、使ったあとは捨てるだけで済み、仕事や家事で忙しい方に最適です。毎回清潔なレンズを装用できるため、目の健康維持という観点でもメリットが大きいでしょう。
また、視力に変化があっても、買い替えのタイミングで度数を変更できて便利です。
カラコン(カラーコンタクト)の使用にも、年齢制限はありません。とはいえ、瞳の印象が大きく変わるものや、あまりにも場違いな雰囲気になるものは避けるべきでしょう。
30代の方がカラコンを使うなら、ブラウンベースで着色直径が小さめのものがおすすめです。フチがないものや、フチをふんわりとぼかしているものも目になじみやすいため、初めてでも違和感なく使えます。
逆に、着色直径が極端に大きいものや、フチがくっきりしている、いわゆる「盛れる」カラコンは、悪目立ちする可能性があります。瞳だけが浮きやすい原色系のカラコンや、色素が薄く見えるハーフ系のカラコンも避けたほうがよいでしょう。
最後に、目の健康を守りながらコンタクトレンズを上手に使う方法を紹介します。
年齢とともに、涙の分泌量は減少する傾向にあります。コンタクトレンズは装用すると涙の上に浮いた状態になるため、涙の量が少なくなると装用感が悪くなり、目のトラブルをまねくことも少なくありません。また、30代後半になると老眼の症状があらわれる方もいます。
目の状態や涙液量の減少、視力の変化に対応するためには、眼科での診察が欠かせません。コンタクトレンズを購入する際は毎回眼科を受診して、目の状態に合ったコンタクトレンズを処方してもらいましょう。
コンタクトライフを快適に過ごすためには、ライフスタイルに合わせて商品を選ぶことも大切です。
仕事やプライベートで外に出る機会が多い方は、紫外線から目を守れるUVカット機能付きのコンタクトレンズを選ぶとよいでしょう。デスクワークをする方やスマートフォンなどを使う機会が多い方向けに、ブルーライトカット機能が付いている商品も販売されています。
毎日が忙しく、デイリーケアに十分な時間をかけられない場合は、使い捨てできるワンデータイプのコンタクトレンズが便利です。
このように、ライフスタイルに応じて商品を選べば、毎日をより一層快適に過ごせるでしょう。
コンタクトレンズ装用中に目の痛みやかゆみなどの異常を感じた場合は、すぐにコンタクトレンズを外して、できるだけ早く眼科を受診してください。見え方に違和感がある場合も同様です。このような場合は、目に異常が生じているおそれがあります。
たとえ症状が軽くても、そのまま放っておくのはNGです。念のため眼科を受診して、目に異常がないか、コンタクトレンズを使い続けても問題ないかを医師に診断してもらってください。
目のトラブルは、放置すると重篤な眼障害につながることがあります。コンタクトレンズを使い続けるためにも、目の異常に気付いたら速やかに眼科を受診しましょう。
コンタクトデビューに年齢制限はありません。30代のうちにコンタクトデビューしてレンズの取り扱いに慣れておけば、中高年で遠近両用コンタクトレンズを使うようになっても、戸惑うことはないでしょう。
コンタクトデビューを決心したら、まず眼科を受診してください。目の健康状態やライフスタイルに配慮した商品を処方してもらえば、毎日がより快適になるはずです。
更新日:2024/10/10