MENU
  • HOME
  • コンタクトの泉
  • コンタクトレンズ購入時の眼科受診の流れとは?費用目安も併せて紹介

コンタクトレンズ購入時の眼科受診の流れとは?費用目安も併せて紹介

「コンタクトレンズは、販売店に行けばすぐに購入できる」と思っている方もいることでしょう。

たしかに、コンタクトレンズは専門店やインターネット通販などで気軽に購入できるイメージがあるかもしれません。しかし、目に合うコンタクトレンズを購入するためには、眼科を受診して処方箋を発行してもらうことが必要です。

そこで今回は、コンタクトレンズ購入を希望する方に向けて、眼科受診の方法や事前準備、処方箋のもらい方などを解説します。コンタクトレンズ購入の際に必要な費用の目安も紹介しますので、コンタクトレンズを購入する予定の方は、ぜひ参考にしてください。

コンタクトレンズ購入時の眼科受診方法と準備

コンタクトレンズを使用する間は定期的に通うことになるため、場所や診察時間などもきちんと確認しておきましょう。

眼科を選ぶ

眼科選びに悩んだら、まずコンタクトレンズに関する診察に対応しているかどうかをチェックしましょう。対応していない眼科もあるため、すでに受診する眼科を決めている方も、念のため確認しておくと安心です。

希望のコンタクトレンズメーカーがある場合は、取り扱いの有無もチェックしておきましょう。メーカーの公式サイトなどから検索すると、取り扱いのある眼科が見つかります。

いくつか候補を絞り込んだら、診察時間や所在地、駅からの距離や駐車場の有無などを確認し、継続して通いやすいところを選びましょう。

眼科を予約する

受診する眼科を決めたら、受付時間内に電話をして診察の予約を取りましょう。

予約不要でも、初診の場合は受診時間が決まっている場合があります。また、医師の都合で、臨時の休診日が設定されている場合もあるかもしれません。「受診したのに診察してもらえなかった……」などのトラブルを避けるためにも、できるだけ電話での確認をおすすめします。

なお、電話で問い合わせする際は、当日持参するものや取り扱いメーカー、比較的空いている曜日や時間などを聞いておくとよいでしょう。

当日の持ち物

眼科での診察は保険診療となるため、健康保険証は必ず持参してください。保険証を忘れた場合は身分証明書の提示を求められたり、当日の支払金額が大きくなってしまったりすることもあるため、注意が必要です。

メガネを持っている方は、メガネも持参してください。すでにコンタクトレンズを使っている場合は、レンズ名や度数など、レンズのデータがわかるものを持参すると診察やレンズ選びがスムーズに進むでしょう。

そして、常用している薬がある場合はおくすり手帳も必要です。おくすり手帳があれば処方歴などが確認でき、目薬の処方時にも役立ちます。

もちろん、お金も必要です。診察にかかる費用やコンタクトレンズ代の目安はあとの項で詳しく解説しますので、そちらを参考に用意しておきましょう。

コンタクトレンズ処方箋発行までの流れ

次は、眼科受診からコンタクトレンズ処方箋発行までの流れを見ていきましょう。

なお、今回紹介するのは、初めて眼科を受診する場合の大まかな流れです。2回目以降の受診では、問診と基本的な検査・診察だけで終わることも多くあります。

問診

受付を済ませると、問診票を渡されます。目の状態や既往歴、服用薬の有無やアレルギー歴、コンタクトレンズ使用歴など、必要事項を記入して提出してください。
来院目的の欄には、「コンタクトレンズ購入のため」と記入しましょう。また、目に違和感などがある場合は、必ず記載してください。

目の検査・診察

問診が終わったら、次は目の検査です。眼科によって検査内容は多少異なりますが、おおむね以下のような検査・診察が行なわれます。

・視力検査
裸眼での視力測定です。普段メガネを使用している場合は矯正視力の測定もあるため、忘れずにメガネを持参してください。

なお、高校生など年齢の若い方は、最大視力を測定して調節力を調べることもあります。

・眼圧検査
眼圧(目の内側から外側にかかる圧力)を測定する検査です。眼圧測定は、緑内障などの病気の発見にもつながります。
眼圧の測定方法はいろいろありますが、通常は目に空気を当てる「非接触式」で行なわれます。

・屈折検査
近視・遠視・乱視の度数を測定する検査です。屈折検査では、同時に目の形状(カーブ)も測定して、フィットしやすいコンタクトレンズの形状を調べます。

・眼科医による診察
基本的な検査のあとは、眼科医による目の診察を受けます。診察では、検査で得られたデータの確認のほか、角膜の傷の有無や涙の状態などを調べます。

診察の結果、コンタクトレンズの装用に問題がなければ、いよいよレンズ選びです。

レンズ選び・フィッティング・度数調整

コンタクトレンズは、眼科医と相談しながら選びます。希望・要望がある場合は、ここでしっかり伝えましょう。

眼科医は、問診や検査、診察の結果などをもとに、希望のコンタクトレンズのタイプや使用頻度、生活背景などを考慮して、より良いコンタクトレンズを選択します。

使用するレンズが決まったら、トライアルレンズを使ったフィッティング検査です。フィッティング検査では、まばたきをしたときのレンズの動きやレンズが落ち着く位置などを調べ、レンズと目の形状(カーブ)が合っているかなどをチェックします。

その後、検査から得られたデータやトライアルレンズの度数を基準にして度数を微調整し、最終的に処方するコンタクトレンズの種類や度数などを決定します。

なお、コンタクトレンズの使用が初めての場合は、つけはずしの練習やケア方法、定期受診に関するレクチャーがあるのが一般的です。

処方箋発行・受け取り

すべての検査・診療が終わり、コンタクトレンズの種類や度数などが決まったら、処方箋が発行されます。処方箋は、眼科での会計時に領収書と一緒に渡されますので、必ず受け取りましょう。

処方箋に記載されるのは、製品名や規格(レンズの直径や度数など)、装用方法(終日装用、連続装用)、発行日、有効期間などです。すぐに購入しない場合は有効期間を確認して、期間内にレンズを購入してください。

なお、眼科を受診して処方箋受け取りまでにかかる時間は、1時間程度です。混雑している場合はさらに時間がかかる場合もあるため、余裕をもって受診しましょう。

コンタクトレンズ購入にかかる費用

ここからは、コンタクトレンズ購入にかかる費用を見ていきましょう。

初診料など診察にかかる費用

眼科で受ける診療や各検査の費用は、国が定める「眼科診療報酬点数表」によって算定されます。もちろん、コンタクトレンズ購入前に受ける検査・診療も同様です。

これらの検査・診療には保険が適用され、3割負担の方であれば初診で1,000~1,500円程度、再診で300~900円程度かかります。

なお、基本的に検査内容で費用が変わることはありません。ただし、診療報酬点数は厚生労働省が定める施設基準などで変わるため、医療機関ごとに若干異なります。

コンタクトレンズの費用

コンタクトレンズの購入にかかる費用は、レンズのタイプによってかなり異なります。また、保険の適用がなく全額自己負担です。購入時はコストパフォーマンスの点も考慮しましょう。

・1日使い捨て(ワンデー)タイプ
1日使い捨てのワンデータイプは、両眼1ヵ月分(30枚×2箱)で4,000~10,000円前後です。使い終わったら捨てるだけなので、レンズケア用品は必要ありません。
普段はほかのタイプを使用して、身軽に過ごしたい旅行や出張、帰省時のみワンデータイプという使い方もおすすめです。

・2WEEKタイプ
2週間に1度、新しいレンズに交換するタイプです。こちらは、両眼3ヵ月分(6枚×2箱)で4,000円~10,000円前後、レンズケア用品代が3ヵ月分で2,000円前後かかります。

・1ヵ月交換(マンスリー)タイプ
約1ヵ月ごとに新しいレンズに交換するタイプです。価格の目安は、両眼3ヵ月分(3枚×2箱)で6,000円前後となり、レンズケア用品代が3ヵ月分で2,000円前後かかります。

・長期間使用タイプのソフトコンタクトレンズ
1年~1年半ほど使用できるタイプのソフトコンタクトレンズです。価格は両眼で30,000円前後、レンズケア用品代が3ヵ月分で2,000円前後かかります。

・ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズの価格は、片眼10,000円前後、レンズケア用品代が3ヵ月分で2,000円前後必要です。初期費用は高めですが、視力が変わらなければ2~3年程度使用できるため、長期的に見るとほかのコンタクトレンズより低コストで済むでしょう。

まとめ

コンタクトレンズを購入する際には、目の健康のために、眼科を受診して処方箋を発行してもらうことをおすすめします。これは、初回購入時だけではなく、2回目以降の購入でも同じです。目の健康を守りながら快適なコンタクトレンズ生活を送るために、定期的な眼科受診を欠かさないようにしましょう。

眼科を受診すると、さまざまな検査・診察を経て処方箋が発行されます。処方箋には有効期限があるため、期限内にコンタクトレンズを購入するようにしてください。

なお、コンタクトレンズはタイプによって価格が大きく異なります。購入前にはコストパフォーマンスもしっかり検討し、自分に合うレンズを選ぶようにしましょう。

更新日:2024/3/1