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花粉症でもコンタクトレンズは使える?おすすめの対策とレンズ選びのポイント

コンタクトレンズを使っている方にとって、花粉症の症状は大変つらいものです。環境省の「花粉症環境保健マニュアル2022」によると、日本人のアレルギー性結膜炎の有病率は48.7%、通年性アレルギー性結膜炎の有病率は14.0%となっており、多くの方が花粉症に悩まされている現状がうかがえます。

とはいえ、「コンタクトレンズなしの生活は考えられない!」という方も少なくないでしょう。しかし、花粉症の症状があるときにコンタクトレンズを使用すると、目にもレンズにもトラブルが発生しやすくなります。

そこで今回は、花粉症のときにコンタクトレンズを使うときの注意点やおすすめの対策などを解説します。花粉症シーズンでも気にせずに
使えるコンタクトレンズの選び方も紹介しますので、参考にしてください。

■花粉症シーズンはコンタクトレンズを使用しないほうがいい?

そもそも、花粉症のときにコンタクトレンズを装用してもよいのでしょうか。判断方法や使うのを避けるべき場合について知っておきましょう。

◇コンタクトレンズが使えるかどうかは眼科医に相談

花粉症の症状や目の状態は、人によってかなり異なります。そのため、たとえ花粉症の症状がそれほどひどくなくても、自己判断でコンタクトレンズ装用の可否を判断するのは禁物です。

花粉症に限らず、目に異常がある場合は必ず眼科を受診して、コンタクトレンズを使えるかどうか医師に判断してもらいましょう。

◇症状がひどいときに無理やりコンタクトレンズを装用するのはNG

眼科で「コンタクトレンズの装用は可能」と診断された場合でも、目のかゆみや充血などの症状がひどいときはコンタクトレンズの使用を避けるべきです。

このようなときにコンタクトレンズを無理やり使うと、アレルギー症状が悪化するおそれがあります。また、かゆみで目を頻繁にこすると、目に傷が付いたり感染症をまねいたりするリスクも高くなります。

したがって、花粉症の症状がひどいときはコンタクトレンズの装用を中止し、視力矯正が必要な場合はメガネを使用するのがおすすめです。

■花粉症がひどいときにコンタクトレンズを使うとどうなる?

それでは、花粉症の症状がひどいときにコンタクトレンズを装用すると、レンズや目にどのような影響が生じるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

◇コンタクトレンズが曇る

コンタクトレンズを装用すると、花粉などの空気中の異物や汚れがレンズに付着します。また、花粉症の症状が出ているときは涙や目やにの量が増えるため、普段よりレンズ汚れが蓄積しがちです。

このような汚れを放置すると、コンタクトレンズが曇ったり視界がかすんだりしやすくなります。もちろん、レンズ汚れはケア用品を使えば取り除くことができますが、レンズを清潔に保つには正しい方法でケアしなければなりません。

そのため、いつも以上に適切なレンズケアを心がけて、花粉症の時期にも快適にコンタクトレンズを装用していきましょう。

◇花粉症の症状が悪化する

花粉症になると、目に痛みやかゆみ、充血などの症状があらわれやすくなります。また、コンタクトレンズに花粉が付着すると、目の中に長くとどまってアレルギー症状の悪化をまねくこともあります。しかも、コンタクトレンズは目にとって異物なので、無理をして装用すると異物感や痛みがより強くなる可能性が否定できません。

かゆみに耐え切れず目をこすってしまうと、コンタクトレンズによる物理的な刺激も相まって症状の悪化をまねくことになるでしょう。ソフトコンタクトレンズの場合、装用すると痛みが一時的にやわらぐこともありますが、角膜への負担は避けられないため、症状がさらに悪化するおそれがあります。

目の健康を守るためにも、違和感や痛みが強い場合はコンタクトレンズの装用をやめるなどして目を十分に休ませてください。それでも痛みや異物感が続く場合は、早めに眼科を受診して適切な治療を受けましょう。

◇コンタクトレンズがずれたり外れたりしやすくなる

花粉症の時期にコンタクトレンズがずれたり外れたりする頻度が高い場合は、「巨大乳頭性結膜炎」を発症している可能性があります。

巨大乳頭性結膜炎は、結膜のアレルギー症状が悪化した際に起こる炎症です。まぶたの裏に乳頭(ブツブツとした突起)がたくさんできるため、まぶた全体が腫れたり角膜に傷が付いたりすることもあります。
また、レンズが上方にずれやすくなってしまう特徴もあり、これは、まばたきするたびにコンタクトレンズが乳頭に引っかかるからです。

巨大乳頭性結膜炎を放置したままコンタクトレンズを使い続けてしまうと、症状がさらに悪化してしまい治るまでに数ヵ月かかることもあります。コンタクトレンズがずれやすいと感じた場合は、すみやかに眼科を受診して治療を受けましょう。

■コンタクトレンズを使いながら花粉症シーズンを快適に過ごす方法

普段コンタクトレンズを装用している方のなかには、「コンタクトレンズでの生活に慣れているから、もうメガネには戻れない!」という方もいるでしょう。
そのような方たちのために、ここでは花粉症シーズンに目やコンタクトレンズのトラブルをできるだけ抑え、快適に過ごす方法を紹介します。

◇メガネやゴーグルを併用する

コンタクトレンズを装用する際にメガネやゴーグルを併用すると、花粉の侵入を抑えられます。伊達メガネを使うだけでも、目に入る花粉の量を40%程度減らせます。防御カバー付きの花粉症対用メガネなら花粉の量を約65%も減らせるため、一層効果的です。

なお、花粉症対策用のメガネを使用する際には、メガネの内側に花粉が入り込まないようフード部分を顔にしっかりフィットさせましょう。メガネと一緒にマスクを使用する場合は、あらかじめ曇り止めを塗っておくか、レンズに曇り止め加工が施されているメガネを使用すると快適に過ごせます。

◇装着液や目薬を使う

花粉症によるコンタクトレンズ装用時の不快感や目のかゆみ・充血を軽減したい場合は、コンタクトレンズ装着液や目薬の使用も考えてみましょう。花粉による汚染を防ぐため、装着液も目薬も1回使い切りタイプがおすすめです。

コンタクトレンズ装着液は、装用前にレンズに滴下するだけでなめらかなつけ心地が長続きする便利なアイテムです。装用感が良くなるため、花粉症にともなう不快感もやわらぐでしょう。

花粉症の症状を抑えたい場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が配合されている目薬がおすすめです。特に抗アレルギー薬配合の目薬は、本格的な花粉症の症状があらわれる前から使い始めるとより高い効果が期待できます。目に入った花粉が気になる場合は、人工涙液(人間の涙に近い成分を含んだ目薬)で洗い流すとよいでしょう。

なお、目薬に含まれる成分の一部は、コンタクトレンズを変形したり濁らせたりするおそれがあります。また、目薬に添加されている防腐剤がレンズに吸収されると、目のトラブルをまねくことにもなりかねません。
したがって、目薬を使用する際は必ずコンタクトレンズを外してください。そして、コンタクトレンズを再装用する場合は、点眼後十分に時間を空けるようにしましょう。

◇しっかりレンズケアをする

ワンデータイプ以外のコンタクトレンズを花粉症シーズンに使用する場合は、外したあとにしっかりレンズケアをしましょう。

花粉で汚れたコンタクトレンズは、普段よりも汚れが落ちにくくなっています。また、タンパク質や脂質などの汚れが残っていると、花粉が付着しやすくなります。そのため、コンタクトレンズを外したら、入念なこすり洗いを心がけましょう。洗浄液は、洗浄消毒効果の高い過酸化水素タイプやヨードのつけ置きタイプの洗浄消毒液がおすすめです。

ただし、こすり洗いの前に必ずレンズのすすぎ洗いをしてください。いきなりこすり洗いをすると、レンズに付着した花粉が破れて粘性のある内容物が出てくるため、レンズ表面に汚れが残りやすくなるといわれています。

翌日以降も快適に過ごすために、「すすぎ洗い」と「こすり洗い」の2ステップで、レンズの汚れをしっかり落としましょう。

■花粉症のときに使うコンタクトレンズの選び方

花粉症の時期を快適に過ごすためには、コンタクトレンズ選びも重要です。花粉症シーズンは、汚れの付きにくいタイプや目が乾燥しにくいタイプのレンズを選びましょう。

◇ワンデータイプのコンタクトレンズを選ぶ

2weekタイプやマンスリータイプなどレンズケアが必要なコンタクトレンズを使用している場合は、ワンデータイプのコンタクトレンズに替えてみましょう。

ワンデータイプのコンタクトレンズなら毎日新品を使えるため、花粉などの汚れを翌日以降に持ち越さなくてすみます。常に清潔なレンズを使用できるため、花粉症以外の目の病気が気になる方にもおすすめです。

ただし、ワンデータイプのコンタクトレンズは、定期交換タイプのレンズに比べて費用が割高になります。「花粉症シーズン中だけワンデータイプに替える」という方法も、できるだけ出費を抑えたい場合にはよいでしょう。

◇汚れがつきにくい非イオン性素材のコンタクトレンズを選ぶ

コンタクトレンズにはイオン性のものと非イオン性のものがありますが、花粉症シーズンは花粉などの汚れがつきにくい非イオン性素材のレンズがおすすめです。

もっとも、非イオン性レンズを使っていたとしても、化粧品や分泌物などによる皮脂汚れを防ぐことはできません。そのため、メイクをする機会が多いという場合には、皮脂汚れにも強い両性イオン素材のレンズをおすすめします。

◇乾燥しにくいシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを選ぶ

花粉症の季節には、目の乾燥を抑えるシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズもおすすめです。

シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズというのは、酸素透過率が高いという特徴があるため、目にかかる負担を軽減できます。また、含水率が低くて涙が蒸発しにくいため、涙で花粉を洗い流す作用も期待できます。

さらに、コンタクトレンズの素材別に花粉の付着状況を調べた実験では、シリコーンハイドロゲル素材のレンズが最も花粉が付きにくかったと報告されています。この点でも、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズはおすすめです。

ただし、シリコーンハイドロゲル素材で作られたコンタクトレンズは親油性が高いため、一度油分が付着するとなかなか落とせません。したがって、メイクをする際にはレンズを汚さないように注意しましょう。

■まとめ

花粉症の時期にコンタクトレンズを装用すると、レンズが曇ったりアレルギー症状がさらに悪化したりすることがあります。そのため、花粉症の症状がひどいときは、コンタクトレンズをやめてメガネにするのも選択肢の一つです。

どうしてもコンタクトレンズを使用したい時には、汚れが蓄積しにくいワンデータイプを選ぶことをおすすめします。もしもワンデータイプ以外のレンズを使う場合は、レンズを外したあとにしっかりデイリーケアをおこないましょう。

その他、花粉などの汚れがつきにくい非イオン性レンズや両性イオン素材のレンズ、目が乾燥しにくく花粉が付きにくいシリコーンハイドロゲル素材のレンズを選ぶのもよいでしょう。

コンタクトレンズは、目の健康を害してまで使用するものではありません。花粉症の症状がひどい場合は、コンタクトレンズの装用を控えるようにしましょう。

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