コンタクトレンズをつけていて、両目ではなくどちらか片目だけがぼやけることがあります。 片目のレンズだけに傷がついていたり汚れていたりするほか、目の中に水分が足りず乾いてしまっているなどの可能性も考えられます。
コンタクトレンズの片目だけがぼやけていて、レンズに傷や汚れなどがなく、まばたきをしたりコンタクト用の目薬をさしたりしても改善されない場合は、そのまま放置せずに、早めに眼科を受診することをおすすめします。
コンタクトレンズがぼやけるにはれっきとした原因があります。大きく分けると5つです。
・コンタクトの汚れでぼやける
コンタクトの装用時や装用中にはさまざまな汚れがつきものです。たとえば空気に乗って飛んでくる小さなゴミやホコリ、花粉症の時期には花粉も付着します。また、特に女性は装用時の手の状態に要注意。化粧品やハンドクリームがついた手でコンタクトに触れると、それらの油分がついてしまいます。油膜になった油分は簡単に取れないので、コンタクトをつける前には必ず手を洗い、清潔な状態でつけましょう。
汚れた手でコンタクトに触れると、レンズの変形の原因にもなります。変形したコンタクトは瞳になじまず、視界もぼやけてしまいます。変形を防ぐには丁寧な洗浄と保存・保管が必要です。よくレンズの形が変わってしまうという人は、一度洗浄方法を見直してみることをおすすめします。
・目の乾燥でぼやける
瞳の水分量が減少するとコンタクトも乾燥します。こうなるとコンタクトの位置が定まらず、視界もぼやけてしまいます。瞳が乾燥する原因はさまざまですが、エアコンの効いた湿度の低い部屋にいると乾燥しがち。オフィスワークが中心の人は要注意です。
また、スマホやパソコンの長時間使用も目が乾燥する原因になります。人間はまばたきによってまぶたの筋肉を収縮させ、涙腺から出ている涙を目の表面に運びます。これによって瞳に涙の薄い膜が張られるのです。しかしスマホやパソコンを使っていると瞳はまばたきの回数が減り、おのずと乾燥しやすくなります。
ドライアイの診断を受けている人は特に乾燥しやすいので要注意です。乾燥による視界のぼけを改善するためには、一にも二にも瞳の保湿が必要です。まめに目薬をさしたり、意識的にスマホやパソコンを休憩して遠くを見たりするようにしましょう。
・レンズがあっていない
目が乾燥しているわけではないのに視界がぼやけるという場合、そもそもレンズが瞳に合っていない可能性があります。特にソフトよりも固いハードコンタクトレンズは慣れるまで違和感を覚える人が多いです。また、ソフトでもベースカーブが合っていない人も。コンタクトを購入する際には必ず眼科を受診し、自分に合うものを選びましょう。
・左右取違
コンタクトレンズを左右取り違えて装用していませんか?左右で度数が異なる場合、違和感を覚えやすくなります。取り違えのないように、レンズは必ず左右分かれたレンズケースに入れて保存・保管しましょう。
・酸素不足
コンタクトをしていると目に酸素が行き届きにくくなり、酸素不足を招きます。瞳の酸素不足は眼病の原因になりうるため、早めに対策を取りましょう。酸素透過率の高いコンタクトレンズを選んだり、連続装用を避けたりするのが効果的です。
コンタクトレンズを装用していて片目だけがぼやける時は、目が乾燥してぼやけて見えていたり、片目のレンズだけに汚れや傷がついていたりする可能性があります。 まばたきをしたり目をこすったりした時に、化粧品や整髪料などの油分が片目のレンズについてしまうことがあります。
また、目にも「利き目」があるため、両方の目ではなく利き目を酷使してしまっていることが原因で、片目だけぼやけて見えてしまうということもあります。 そのほかに、片目の視力だけが低下している可能性もあります。
例えば寝転がったままスマホを見ていたり、テレビを見たり読書などをするという生活を続けていると、見ているものと目の距離が左右の目で変わってしまい、どちらか片目だけの視力低下につながることがあるのです。
片目だけがぼやけて見える場合、目がかすんでいる場合にはコンタクトレンズ用の目薬を差すことで改善されることがあります。
片目のコンタクトレンズだけに汚れや傷などがついている場合は、レンズを洗浄して汚れを落としたり、新しいものと交換したりする方法があります。
また、ソフトレンズの場合は柔らかいため、レンズが割れてぼやけて見えている可能性もあります。
いずれにしても気になったら装用をやめ、レンズの状態を確認するようにして下さい。
コンタクトレンズ自体に問題がない場合には、片目の視力が低下していることや、片目が傷ついていたりなどの可能性も考えられます。
心配な場合は自分で判断せず、早めに眼科を受診することをおすすめします。
更新日:2016/06/30
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