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目に疲れが出てくる・・・それってコンタクトレンズが原因なの?原因と対策を徹底解説

睡眠不足やストレスで疲れがたまると、目の調整力低下や涙液量の減少、目の周りの血流悪化などから目の疲れをまねくことがあります。また、パソコンやスマートフォンを長時間使用するとまばたきの回数が減るため、目が渇いたり涙の分泌量が減ったりして、目の疲れを感じやすくなります。

しかし、疲れ目の原因はこれだけではありません。コンタクトレンズの装用も、目の疲れと深い関係があります。

そこで今回は、コンタクトレンズと目の疲れの関係や、コンタクトレンズ装用時の目の疲れをやわらげる方法、目が疲れにくい商品の選び方を紹介します。

■コンタクトレンズ装用時に目が疲れるおもな理由

まずは、コンタクトレンズ装用で目が疲れるおもな理由を見ていきましょう。

◇度数が合っていない

コンタクトレンズの度数が合っていないと、ピント調節をする際に目に負担がかかるため、疲れを感じやすくなります。

特に、初めてコンタクトレンズを作ったとき以降、度数を測定していない方は要注意です。度数は気付かないうちに変化していることもあるため、見え方に問題がないと感じていても、定期的に眼科を受診して視力をチェックしてもらう必要があります。

また、コンタクトレンズの度数がライフスタイルに合っていない場合も、目が疲れやすくなります。例えば、遠くがよく見えるように度数を強くすると、パソコンやスマートフォンの画面など近くを見るときに目に大きな負担がかかるため、目の疲れを感じやすくなります。

◇目が乾燥する

コンタクトレンズによる涙不足や目の乾燥も、目が疲れる原因の一つです。

コンタクトレンズを装用すると、目の表面にある涙の層が薄く不安定になり、厚みが不均一になります。すると、物が見えづらくなるため、ピント調節をする際に目に過度の負担がかかって目が疲れやすくなります。

装用時間が長くなる場合は、特に注意が必要です。コンタクトレンズの乾燥にともない、涙がレンズに吸収されるため、涙不足が進んでさらに目が疲れやすくなります。また、涙が不足すると外部からの刺激が目に直接伝わりやすくなり、目のトラブルにつながるケースもあります。

◇パソコンなどの使用でまばたきが少なくなる

パソコンなどの使用で、コンタクトレンズ装用時の目の疲れがひどくなることもあります。

パソコンやタブレット、スマートフォンなどを長時間使用すると、無意識のうちにまばたきの回数が減って目が乾きやすくなります。すでに述べたように、目の乾きや涙不足は疲れ目の原因の一つです。

また、コンタクトレンズは涙の上に浮いた状態になっているため、まばたきの回数が減って目を十分に潤せなくなると、疲れなどの不調が出やすくなります。

◇「VDT症候群」による目の疲れにも要注意

パソコンなど電子機器の画面を見る機会が多い方は、「VDT症候群」による目の疲れにも注意しなければなりません。

「VDT」とは「Visual Display Terminal」の略称であり、テレビやパソコン、スマートフォンなどの画面のことです。そしてVDT症候群とは、長時間のVDT作業で目や心身にさまざまな不調があらわれる病気で、「IT眼症」と呼ばれることもあります。

VDT症候群になると、目の疲れや痛みだけでなく、首・肩のコリや痛み、腰・背中・腕・手・指・足の疲れや痛み、頭痛などがあらわれることがあります。こうした不調が続くと仕事や作業の能率が悪くなり、精神面にも悪影響がおよんで生活に張りを感じなくなる場合もあるとされています。

■コンタクトレンズによる目の疲れを軽減する方法

コンタクトレンズによる目の疲れは、眼科受診や装用時間の短縮などで軽減できます。

◇目の状態に応じたコンタクトレンズを処方してもらう

コンタクトレンズを装用するたびに目の疲れを感じるなら、コンタクトレンズが目に合っていないのかもしれません。このような場合はできるだけ早く眼科を受診して、度数や目の健康状態、涙の量などに応じたコンタクトレンズを処方してもらいましょう。

診察時に仕事や日常生活での目の使い方なども相談すれば、目に負担がかかりにくい度数を選んでもらえます。

◇コンタクトレンズの装用時間を短くする

「度数も合っていて、コンタクトレンズ購入時には必ず医師の診察を受けているのに、目が疲れる……」という場合は、装用時間を短くしてみましょう。

コンタクトレンズの装用時間を短くすれば目にかかる負担が少なくなるため、目が疲れにくくなります。どうしても視力矯正が必要だという方は、メガネとの併用も考えてみてください。

人前でメガネをかけることに抵抗がある場合は「外出直前までメガネで過ごす」「帰宅したらすぐにメガネに替える」「休日はメガネで過ごす」など、工夫して装用時間を減らしましょう。

◇目薬やコンタクトレンズ装着液を使用する

目の乾燥を防ぐために、目薬や装着液を使うのも目を疲れにくくする方法の一つです。

ただし、目が疲れているからといって、裸眼用の目薬を使ってはいけません。一般的な目薬は防腐剤などが添加されているため、コンタクトレンズ装用時に使うと眼障害をまねくおそれがあります。

コンタクトレンズ用の目薬は、外箱に「ハードコンタクトレンズ装用時に使えます」「カラーコンタクト以外のすべてのコンタクトに使用できます」などの表示があるので、使っているレンズに合わせて購入しましょう。

一方、装着液はコンタクトレンズ装用前に使用するものです。レンズに垂らすだけなので、初めての方でも簡単に使えます。装着液を使用するとコンタクトレンズの着け心地が良くなるため、目のゴロゴロ感などが気になる方にもおすすめです。

◇目を休める時間を作る

パソコンやスマートフォンなどを使う時間が長い場合は、積極的に目を休める時間を作ることも大切です。例えば、作業の途中で窓の外の景色を見るようにする、ランチの時間は緑の多い公園で過ごすなど、意識的に遠くを眺める時間を作るだけでも、目を休めることはできます。

また、目を酷使しないためには姿勢も大切です。仕事でパソコンなどを使うときは、椅子に深く腰かけて背筋を伸ばし、両足は床につけるようにしましょう。このようにすれば、目とディスプレイの距離を適度に離せるため、目にかかる負担を減らせます。

寝る前に、布団の中でスマートフォンを見るのも避けてください。スマートフォンから出るブルーライトは、目の疲れの原因になります。スマートフォンのチェックは寝る前に済ませておき、布団に入ったらしっかりと目を休ませましょう。

■目が疲れにくいコンタクトレンズの選び方

目の疲れは、適切なコンタクトレンズを使用することでやわらぐケースもあります。

◇目が乾きにくいレンズを選ぶ

目の疲れが気になる場合は、目が乾きにくいタイプのコンタクトレンズを選ぶようにしましょう。目が乾きにくいレンズとしては、レンズに含まれる水分量が少なく、涙をあまり吸収しない低含水レンズが挙げられます。

コンタクトレンズに付着した汚れが目の乾燥をまねくこともあるため、汚れが蓄積しにくいワンデータイプのコンタクトレンズを選ぶのもおすすめです。

◇酸素透過率の高いレンズを選ぶ

目を疲れにくくするためには、酸素透過率(酸素の通しやすさを表す数値)の高いレンズを選んで目にかかる負担を減らすことも大切です。

ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズを比較した場合、一般的にハードコンタクトレンズのほうが酸素透過率は高くなります。「ハードコンタクトレンズが苦手」「どうしてもソフトコンタクトレンズを使いたい」という場合は、シリコーンハイドロゲル素材の商品を選ぶとよいでしょう。

シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズは、酸素透過率が高いだけでなく乾燥に強いという特長もあります。したがって、目にかかる負担を減らして疲れを軽減する効果が期待できます。

◇眼科医とよく相談してレンズを選ぶ

目の疲れや目の悩みの有無に関係なく、コンタクトレンズを選ぶ際には眼科医へ相談するようにしましょう。

そもそも、コンタクトレンズ購入に必要な「度数」や「BC(ベースカーブ:レンズの曲がり具合を表す数値)」は、自分で測れません。また、度数は変わるものなので、定期的に眼科を受診して調べてもらう必要があります。定期受診の際に目の状態に応じたコンタクトレンズを処方してもらえば、目の疲れ予防にもつながるでしょう。

なお、コンタクトレンズは度数が同じでも、レンズの種類が変わると見え方も変わってきます。種類変更を希望する場合も眼科医にきちんと相談して、目が疲れにくい適切なレンズを処方してもらってください。

■まとめ

コンタクトレンズ装用時に目が疲れないようにするには、目が疲れる原因をできるだけ取り除き、意識して目を休ませることが大切です。目薬や装着液を使って目の乾燥を防ぐのもよいでしょう。

ただし、コンタクトレンズが目に合っていないことが原因で目が疲れている場合は、目薬などを使っても症状が改善しないおそれがあります。目の疲れが続く方は、ほかに気になる症状がなくても眼科を受診して、目の状態やライフスタイルに合うコンタクトレンズを処方してもらいましょう。

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