MENU
  • HOME
  • コンタクトの泉
  • コンタクトレンズが入らない方へ!初心者でも失敗しない正しい入れ方・外し方を解説

コンタクトレンズが入らない方へ!初心者でも失敗しない正しい入れ方・外し方を解説

コンタクトレンズの着脱は、正しい方法を教えてもらってもすぐにやり方をマスターできるものではありません。特にコンタクトレンズ初心者にとって、レンズの装用は最初の大きな「壁」ともいえます。

しかし、「うまく入れられないのは自分だけかも……」などと悩む必要はありません。コンタクトレンズの装用がうまくいかないのには、それなりの理由があるからです。

そこでこの記事では、コンタクトレンズがうまく入らない原因と対処法を解説します。コンタクトレンズ初心者の方でも失敗が少ない入れ方・外し方も紹介するので、コンタクトレンズの着脱に苦手意識のある方は、ぜひ参考にしてください。

■コンタクトレンズがうまく入らないおもな原因と対処法

コンタクトレンズの着脱をスムーズに行なうためには、練習と慣れが必要です。しかし、何度やってもうまく装用できない場合は、以下のようなことが原因かもしれません。

◇目の開き方が足りない

コンタクトレンズを装用する際に目の開き方が不十分だと、レンズがまつ毛やまぶたに当たってしまい、うまく入りません。特にコンタクトレンズの使用に慣れていない方は、目に異物を入れることに対する恐怖心から、目をうまく開けられないこともあるようです。

このような場合は、指を使って上下のまぶたを押さえ、意識して目を大きく見開きましょう。このとき、指でまつ毛の生え際あたりを引っ張るようにして押さえると、目を大きく開けます。

◇まばたきをしてしまう

コンタクトレンズを装用する際、指先が近づいてくるのが怖くて思わずまばたきをしてしまい、うまく入れられない方もいるでしょう。

目に物が近づいたときにまぶたを閉じるのは、目を守るための本能的な防御反応であり、ごく自然なことです。とはいえ、コンタクトレンズを入れるためには、目を開けたままにしておかなければなりません。

どうしてもまばたきをしてしまう場合は、近づいてくる指先ではなく鏡に映る指や目を見るようにしましょう。このようにすれば、指先を直接見なくて済むため恐怖心がやわらぎ、スムーズに装用しやすくなります。

◇レンズと瞳のあいだに空気が入っている

装用時にコンタクトレンズと目のあいだに空気が入ってしまうのも、レンズがうまく装用できない原因の一つです。

コンタクトレンズと目のあいだに空気が入っていると、レンズが浮きあがってしまうため外れやすくなります。外れない場合でも、異物感があるでしょう。

このような場合は、コンタクトレンズを目の上にのせたあと、一呼吸おいてから指を離すようにしてください。指を離したあと、やさしく数回まばたきをしたり、目を上下・左右にゆっくり動かしたりすると、コンタクトレンズが目になじんで安定します。

◇指先が濡れている

コンタクトレンズを扱う前には手指を洗う必要がありますが、指先に水分が残っているとレンズが指から離れにくくなり、うまく装用できません。また、指先が濡れているとまぶたを押さえる際に滑りやすくなるため、目を大きく開くことも難しくなります。

手を洗ったあとは、清潔な乾いたタオルなどで指先の水分をしっかりと拭き取り、指が乾いているのを確認してからコンタクトレンズを扱うようにしましょう。

◇指先にのせたレンズが傾いている

コンタクトレンズをうまく装用できないときは、指にのせたレンズの状態にも注意してみてください。指先にのせたコンタクトレンズが傾き、縁が指に着いた状態になっていると、指からレンズが離れにくくなります。

コンタクトレンズを指先にのせたあとは、縁が指から離れてお椀状に立っていることを確認してから装用するようにしましょう。

■コンタクトレンズを上手に入れる方法

それでは、コンタクトレンズを上手に装用する方法を紹介します。末尾のまとめ部分に動画を掲載しているので、わかりにくい場合は参考にしてください。

◇ソフトコンタクトレンズの場合

ソフトコンタクトレンズの装用方法は、以下のとおりです。

  1. 石けんで手と指先をきれいに洗い、清潔なタオルなどで水分を拭き取る
  2. 指の腹を使って、ケースからレンズを取り出す
  3. レンズを利き手の人差し指の指先にのせ、傷の有無や裏表を確認する
  4. 上まぶたのまつ毛の生え際を、利き手と反対側の手指で押さえて、引き上げる
  5. 下まぶたのまつ毛の生え際を、利き手の中指で押さえ、引き下げる
  6. 鏡に映る自分の目を見ながらレンズを目に近づけ、黒目にのせる
  7. レンズからやさしく指を離し、そのあと下まぶたから順にそっと指を離す
  8. ゆっくりまばたきをしたり目を動かしたりして、レンズを目になじませる

最初は大変ですが、何度も繰り返せば感覚がつかめてきます。うまく入らないと焦るかもしれませんが、多くのコンタクトレンズユーザーが経験することなので、ゆっくりと慣れていきましょう。

◇ハードコンタクトレンズの場合

ハードコンタクトレンズの入れ方は、基本的にソフトコンタクトレンズと同じです。

もっとも、ハードコンタクトレンズは硬い素材で作られており、裏表が反転することはほとんどありません。また、レンズ直径が小さいため、それほど大きく目を開けなくても装用できます。

ただし、ソフトコンタクトレンズに比べてずれやすいため、ぐっと強く目を閉じるのはNGです。目の上にのせたら、やさしくまばたきをするなどして、目になじませてください。

■コンタクトレンズの正しい外し方

コンタクトレンズは正しい入れ方だけでなく、正しい外し方を知っておくことも大切です。コンタクトレンズの着脱を正しくできるようになれば、目やコンタクトレンズを傷つけることがなくなります。

ソフトコンタクトレンズの外し方については、末尾の動画でも確認できます。

◇ソフトコンタクトレンズの正しい外し方

ソフトコンタクトレンズを外す手順は、以下のとおりです。

  1. 石けんで手と指先をきれいに洗い、清潔なタオルなどで水分を拭き取る
  2. あごを引いて、上目遣いで鏡を見る
  3. 上まぶたのまつ毛の生え際を、利き手と反対側の手指で押さえ、引き上げる
  4. 下まぶたのまつ毛の生え際を、利き手の中指で押さえ、引き下げる
  5. 利き手の親指の腹と人差し指の腹を合わせてVの形を作り、指先を上に向けたまま目に近づける
  6. レンズのやや下部分、時計の4時と8時の位置にVの形にした親指と人差し指を当て、レンズを押さえながら白目までずらす
  7. レンズを押し上げるようにしてつまんで、外す。
  8. 再度指先を拭いて乾燥させてから、反対側のレンズを外す

この方法でうまく外れない場合は、指先をほんの少しだけ濡らすとよいでしょう。鏡を見る際に黒目が目の中央に来るようにするのも、外しやすくするコツです。

◇ハードコンタクトレンズの正しい外し方

ハードコンタクトレンズはレンズ直径が小さいため、ソフトコンタクトレンズとは異なる方法で外します。以下の2つは、失敗の少ない外し方です。

・まばたきをして外す方法

  1. 石けんで手と指先をきれいに洗い、清潔なタオルなどで水分を拭き取る
  2. 鏡を見ながら、レンズを外す側の目を大きく見開く
  3. 人差し指で目尻を押さえ、顔の斜め上の方向へ引っ張る
  4. 目尻を引っ張っていない側の手のひらを、レンズを外す側の目の近くで開いておく
  5. 目尻を引っ張った状態でまばたきをすると、レンズが外れるので、外れたレンズを受け止める

・下まぶたを押し上げて外す方法

  1. 石けんで手と指先をきれいに洗い、清潔なタオルなどで水分を拭き取る
  2. 鏡を見ながら、上まぶたと下まぶたを左右の人差し指で開く
  3. 下まぶたをぐっと押し上げると、レンズが外れる

いずれの場合も外したレンズをなくさないよう、あらかじめタオルを敷いたり、排水溝に流れ落ち防止マットなどをセットしたりするとよいでしょう。

◇コンタクトレンズの貼り付きが気になる場合は……

コンタクトレンズを外す際に、レンズが目に貼り付いてうまく取れないこともありますが、そのような場合にレンズを無理やりはがしてはいけません。

貼り付きのおもな原因は乾燥なので、まずは目とコンタクトレンズに潤いを与えるようにしましょう。

人工涙液やコンタクトレンズ用の目薬がある場合は、点眼して目の乾燥をやわらげてください。目薬などが手もとにないなら、数回まばたきをして涙で目を潤しましょう。そのあとに、コンタクトレンズを再度外します。

目を潤してもコンタクトレンズが外れない場合は、洗面器などに水を張り、その中に顔を浸して片目ずつまばたきをしてください。このようにすると、レンズと目のあいだに水が入り込み、外れやすくなります。

なお、ソフトコンタクトレンズは水が付着すると再装用できません。この方法で外した場合は、使用期間が残っていても必ずレンズを廃棄してください。

■まとめ

今回は、コンタクトレンズが目に入らない原因と対処法のほか、正しい入れ方・外し方を紹介しました。

コンタクトレンズは毎日使うものだからこそ、目やレンズを傷つけない正しい方法をマスターすることが大切です。コツをつかめば装用がとても簡単になり、忙しい朝もストレスがたまらなくなるでしょう。

今回紹介したコンタクトレンズの正しい入れ方・外し方は、動画でも確認できます。コンタクトレンズの着脱がうまくできない方は、動画を参考にして正しい方法を身につけましょう。

MENU