つけるだけでオシャレ度が格段にアップするカラコンは、ファッションアイテムとしてもよく使われるようになっています。 初めてカラコンを購入する人は、装用時間や扱い方などの使用ルールをしっかりと守るようにして下さい。
カラコンを初めて装用する際には、正しい装用方法を知っておき、守る必要があります。使用期限に沿って使用し、ワンデータイプ以外のカラコンは、装用後に洗浄を行います。
カラコンのレンズの種類は、ソフトコンタクトレンズであることが一般的です。柔らかく大きめなレンズで、つけ心地が良いという特徴がありますが、破損しやすいためつけ外しは丁寧に行いましょう。レンズをつけるときは、汚れや傷などがついていないかレンズの裏表を確認してから装用します。上下のまぶたをしっかりと開かせ、鏡を見ながら装用してください。
女性の場合、レンズの装用前にメイクをすると、レンズに化粧品の脂汚れが付着する可能性が高まります。必ずカラコンを装用してから、アイメイクを行うようにしましょう。レンズを外すときは、上下のまぶたを開き、もう片方の親指と人差し指の腹でレンズをつまむようにして外します。その際に爪などで角膜や結膜などに傷をつけないよう注意が必要です。つけるとき、外すときはともに石けんで手を洗っておき、清潔な手でレンズに触れるようにしましょう。
カラコンには色やデザイン、サイズが違うものが数多くあり、初心者の方はどれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
コンタクトレンズの装用が初めての方や、土日やイベント時のみカラコンの装用を希望する方の場合、2週間交換や1か月交換タイプのものを選ぶと、コンタクトレンズを開封してからの使用期限内で装用していない日数が多くなり、殆ど使用せずにレンズを捨てることになるので無駄が多くなります。それに毎日の洗浄や保存に慣れず面倒に感じるかもしれません。
しかし、ワンデータイプのものは必要なときのみの使用で装用後は捨てるだけのためとても便利なので、初心者の方でも安心です。さらに、1日使い捨てなのでケアの必要もなく清潔なレンズを使用できる点も魅力です。
また、カラコンのカラーは初心者の方はヘーゼル系やグレーなどの発色の良いタイプより、黒やブラウンなど、元々の目とさほど見た目が変わらないタイプがおすすめです。サイズに関しては、着色直径が大きすぎるものは避け、元の黒目よりもひと回り大きい程度のものにすると自然に見えます。
カラコンを使用するにあたっては、定められた使用上のルールをしっかりと守るようにしましょう。 レンズを扱う際には手をきれいに洗い、装用時間を必ず守るようにして下さい。 ワンデータイプではなく、一定期間使用できるカラコンの場合には、レンズの洗浄・消毒・保存をきちんと行う必要があります。
また、カラコンを装用したまま寝てしまったり、交換時期を過ぎたカラコンを使ったりすることも避けて下さい。
カラコンはレンズ内部に色素を使用しているため、装用時間やケアの方法などを守らずに使用していると、レンズの色素が剥げてくるなどして、目の中に流れ込んでしまう可能性があります。 そうなると目に悪影響を及ぼして目の病気につながることもあるため、使用上の注意をしっかり守る必要があります。
初めてカラコンを購入する時には自分に合ったものを選べるように、基本的なカラコン用語を覚えておきたいものです。ここでは代表的な3つの用語を紹介します。
BC とはベースカーブのこと。コンタクトレンズは瞳のカーブに沿うように、お椀状になっていますが、このカーブの度合いを数値化したものがBCになります。数字が大きければ大きいほどカーブは緩く、大きいものを選びすぎるとコンタクトが外れやすくなります。日本で販売されているベースカーブのほとんどは8.6前後です。
DIAとはコンタクトレンズ全体の直径のこと。日本人の瞳の大きさに合わせて、現在13.8~15 mm 程度のサイズがあり、数値が大きいほどレンズが大きくなります。
着色直径とはレンズの色がプリントされている部分の直径サイズです。日本人の平均的な黒目のサイズは12.5 mm程度と言われていて、着色直径も13.0~13.5 mm 前後のものが多いと言われています。自然な瞳に見せるのであれば13.0 mm 前後のもの、少しばっちり見せたいようであれば13.5 mm 前後のものを選びましょう。
ここからは初めてカラコンを使う人が知っておきたい選び方のポイントを紹介します。
DIAが小さいものからチャレンジ
DIA があまりに大きいと瞳全体にレンズがかぶさってしまい、瞳が呼吸をしにくくなります。そのため、まずは小さいサイズから始めて、少しずつ大きくしていくとよいでしょう。
着色直径の小さいものからチャレンジ
理想的な白目と黒目のバランスは左から1対2対1と言われています。日本人は黒目が小さい傾向にあり、1対1.5対1の比率が平均的です。そのため、カラコンで黒目を少し大きくして黄金比に近づけていきましょう。あまりに着色直径の大きいレンズは不自然ですし、職場や学校で指摘される可能性もあるので小さいものから始めていくことをおすすめします。
自分の瞳に近い色からチャレンジ
カラコンのカラーバリエーションは豊富ですが、ブルーやグリーンなど日本人の瞳にない色は似合わない可能性がありますし、そもそも学校やオフィスにつけていけないことも。まずはブラックやブラウンなど、ナチュラルな色味から始めていきましょう。
フチなし、ぼかしフチを選ぶ
カラコンは着色直径やカラー以外にも、フチのあり・なしで印象を大きく変えられます。フチありのレンズは黒目をくりっと強調できますが、初心者がつけると違和感を覚えることも。まずはぼかしフチやフチなしタイプのレンズで自然な瞳を演出しましょう。
カラコンデビューをした時は使用ルールを守っていたのに、少し経って慣れてきて「これぐらいいいか」とルールを守らなくなった時が非常に危険です。
例えば、1日の装用時間を過ぎてもカラコンをつけっぱなしにしている、汚れた手でカラコンを扱う、レンズの洗浄をきちんとしない、などです。
カラコンに限らず、コンタクトレンズは直接目に入れて使用するため、大変デリケートなものです。 カラコンのレンズは柔らかくつけ心地よいため、少し慣れてくるとルールを守らなくなってしまうことがあります。
しかし、誤った方法でカラコンの装用を続けていると、目に悪い影響を与えることになりかねません。
慣れてきても油断せず、使用ルールは必ず守るようにしましょう。
今回はカラコン初心者へ向けた注意点などの押さえるべきポイントをご説明しました。「慣れ」が目への悪影響につながる可能性は十分にありますので、常日頃から注意事項を厳守するよう心がけましょう。
公開月:2016/6