目によくないとはわかっていても、コンタクトレンズをしたままうっかり昼寝・・・。 などという経験はありませんか?
コンタクトレンズをしたまま眠ってしまうと、目が乾燥してしまい、コンタクトレンズが外れなくなることがあるので注意しましょう。
本来、コンタクトレンズをしている時は眠らないのが理想ですが、うっかり昼寝をしてしまったという場合には、まばたきの回数を増やす、コンタクトレンズ用の目薬を差すなどして、目にうるおいを与えてあげて下さい。
私たちの目は、涙や酸素などを取り入れることで目に栄養を与え、健康でクリアな視界をキープしています。
普段、仕事の休憩時間や電車に乗っている時に、ついウトウトと眠くなり、昼寝をしたくなることがあります。 しかし、コンタクトレンズを装用している時に眠ってしまうと、目を閉じることで涙や酸素が不足してしまい、目が充血したり、乾燥しやすくなったりします。
数分~数十分程度眠ってしまったという場合は仕方ありませんが、長時間眠ると目に負担をかけてしまうので止めましょう。 コンタクトレンズを装用中は眠らない方がよいのはもちろんですが、どうしても眠くなってしまうという人は、あらかじめ酸素透過率の高いレンズを選ぶことをおすすめします。
目を閉じていても、眼球は絶えず動いています。そのためコンタクトを付けたまま寝てしまうと、レンズがまぶたの裏側に移動してしまうおそれがあります。
また、コンタクト装用中の昼寝で最も怖いのが、乾燥によって起こるさまざまなトラブルです。基本的にコンタクトは目の角膜と呼ばれる部分に乗せています。この角膜は人体で唯一透明な器官であり、血管が通っていません。そのため、まばたきによって瞳に届けられた涙で酸素を補給しているのです。
しかし、眠っている間はまばたきができないため角膜は酸素不足になり、乾燥してしまいます。コンタクトをしたまま眠ったとき、起きると目がシパシパするのはこのためです。
角膜は乾燥に非常に弱く、酸素が不足するとむくみやすくなります。これは非常にダメージを受けやすい状態です。さらに寝ているときにレンズについてしまった雑菌により、感染症を引き起こす可能性もあります。
それだけではありません。角膜が酸欠になると角膜炎を引き起こしたり、角膜内皮細胞が減少したりすることもあります。角膜内皮細胞は一度減ると二度と戻りません。減少した細胞の隙間を補うために残った細胞はいびつな形になり、視界や角膜の透明度に影響を与えます。ゆくゆくは白内障になるおそれもあるので要注意です。
乾燥に弱いのはコンタクトも同様です。昼寝中にレンズを乾燥させてしまうと、うるおいがなくなり使えなくなってしまうかもしれません。
また、角膜の乾燥状態が続くと黒目のなかに血管が入ってくることがあります。こうなると視力不良や剥離を引き起こすことになり、最悪失明してしまうことも。避けられたとしても視力に重大な異常を与えることはほぼ間違いないでしょう。
これらの恐ろしいトラブルを避けるために、コンタクトを装用したままの就寝は絶対に避けましょう。
コンタクトレンズを装用したまま眠ってしまうと、ほんの少しの時間でも目が乾燥してしまい、ドライアイなどの症状が出てしまうことがあります。 そのような時には目をこすったりせず、まばたきの回数を増やすなどして、まずは目の中に涙を行きわたらせるようにして下さい。
また、コンタクトレンズをしたまま眠ってしまったことで、レンズが目から外れなくなってしまうことがあります。
そのような場合にはコンタクトレンズ用の目薬を差して、しばらくの間目を閉じると、レンズが外れやすくなります。 また、水をはった洗面器に顔をつけ、数回まばたきをするなどの方法もあります。
それでもレンズが外れない場合は無理に外そうとせず、眼科へ行くことをおすすめします。
どうしてもコンタクトをしたまま寝てしまう…という人には連続装用タイプのコンタクトがおすすめ。眼科医に指示された時間帯であれば、就寝中であっても装用が可能です。連続装用時間は、目の状態や製品によって異なります。
連続装用タイプによく似たものに終日装用コンタクトがありますが、こちらは就寝前には外す必要があります。決して24時間装用可能というわけではないので注意しましょう。
連続装用タイプのコンタクトの価格はさまざまですが、1ヵ月連続装用タイプの場合、1枚3,000円前後で販売されていることが多いようです。通常のマンスリーコンタクトが1枚1,000円台で購入できることを考えると、やや高めといえるでしょう。予算とライフスタイルを考えつつ決めることをおすすめします。
公開月:2016/6