「コンタクトレンズを使ってみたい!」と思っているものの、購入までの流れがわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
コンタクトレンズの購入は、慣れてしまえば難しいものではありません。ただし、眼科で購入する場合と専門店で購入する場合では、流れが少し異なります。また、コンタクトレンズを初めて使う際には、装用時間に注意しなければなりません。
そこで今回は、コンタクトレンズを初めて購入する方に向けて、コンタクトレンズのメリットやデメリット、購入までの流れ、装用時間に関する注意点を解説します。
初めてのコンタクトレンズに不安はつきものです。しかし、コンタクトレンズの使用にはたくさんのメリットがあります。一方でいくつかのデメリットがあることも、あらかじめ理解しておかなければなりません。
ここでは、コンタクトレンズの購入前に知っておきたいメリット・デメリットを紹介します。
コンタクトレンズは、メガネと違って目に直接装用するため、重さを感じることがありません。体を大きく動かす際やスポーツをするときにも、ズレたり外れたりしにくいため、安全に、かつ快適に過ごせます。
汗や湯気で曇ることがなく、フレームがないため広い視野が確保できるのも、コンタクトレンズの大きなメリットです。また、コンタクトレンズはメガネと違ってレンズと目の間の距離がほとんどないため、ものの見え方や大きさが変わることがなく、距離感も正確につかめます。
さらに、メガネでは矯正が難しい左右の視力差が大きい場合でも、コンタクトレンズなら対応可能です。メイクをする方にとっては、メイクが落ちにくい点も大きなメリットでしょう。
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コンタクトレンズは目に装用して使うものなので、取り扱い方が間違っていると角膜(黒目の部分)に傷が付くおそれがあります。また、適切なケアを怠ると、コンタクトレンズが雑菌などに汚染されて感染症にかかることもあります。
もっとも、眼科を定期的に受診すれば、目の健康を守ることは可能です。コンタクトレンズを安全に使い続けるためにも、3ヵ月に1回は眼科を受診して目の状態をチェックしてもらいましょう。
そのほかのコンタクトレンズのデメリットとしては、使いすての場合はランニングコストがかかることや、レンズケアが必要なことなどが挙げられます。
特にワンデータイプのコンタクトレンズは1日ごとに交換となるため、経済的なデメリットになり得るでしょう。ただし、交換頻度が高いコンタクトレンズは、そのときの目の状態に合わせてこまめに度数などを変更できるというメリットもあります。そのため、目の健康を守るという点では、デメリットを上回るメリットがあるともいえます。また、コンタクトレンズのデイリーケアに手間をかけたくない場合も、ケアの必要がないワンデータイプが便利です。
このように、コンタクトレンズにはいくつかのデメリットがありますが、眼科への定期受診や適切なケア、レンズタイプの選択などで解消できるものがほとんどです。
それでは、初めてのコンタクトレンズの作り方を、眼科を受診して購入する場合とコンタクトレンズ専門店を訪れてから購入する場合に分けて解説します。
眼科を受診してコンタクトレンズを作りたい場合は、まずコンタクトレンズ処方に対応している眼科を探してください。対応しているかどうかわからない場合は、電話や公式サイトなどで確認しましょう。
眼科を受診したら、コンタクトレンズの処方を希望していることを伝え、診察を受けてください。医師によりコンタクトレンズの装用に問題がないと診断されたら、レンズ選びやフィッティング、度数調整を経て購入するコンタクトレンズを決定します。
その後、装用練習やケア方法の説明を受け、特に問題がなければ診察終了です。コンタクトレンズの処方箋は、会計時に受け取れます。
なお、眼科によっては、併設店や専門店ではなく、そのままクリニック内での購入になる場合もあります。
診察終了までにかかる時間は、約1時間です。混雑時はさらに時間がかかることもあるため、余裕をもって受診するとよいでしょう。
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専門店でコンタクトレンズを購入するまでの流れは店舗によって多少異なりますが、ここでは一般的な専門店での購入方法を紹介します。
まず、コンタクトレンズの購入を希望する店舗に来店し、スタッフと相談しながらレンズを選びます。ハードタイプ・ソフトタイプ・カラコンなど、希望のコンタクトレンズの種類が決まっている場合は先に伝えましょう。
次に、専門店の最寄りの眼科で検査・診察を受けてコンタクトレンズの処方を受けてください。近隣の眼科がわからない場合は、専門店のスタッフに教えてもらいましょう。
眼科で処方箋を受け取ったら店舗に戻り、スタッフに処方箋を提示してください。在庫があれば、その場でコンタクトレンズを購入できます。
在庫切れの場合は後日受け取りになる場合もありますが、大型専門店では豊富な種類の在庫を用意しているため、ほとんどの場合当日中にコンタクトレンズの入手が可能です。
専門店を訪れてからコンタクトレンズを購入する場合も、かかる時間は1時間程度です。専門店も、休日で混んでいるときなどは購入までに時間がかかるため、余裕をもって来店しましょう。
なお、眼科を受診する際には保険証が必要です。提示しないと全額自費になってしまうため、忘れないようにしましょう。
コンタクトレンズは目に直接装用するものなので、初めて使用する際には、これまでにない目の感覚に違和感を覚えるかもしれません。目に過度の負担をかけないためにも、いきなり長時間コンタクトレンズを装用するのではなく、少しずつ装用時間を延ばして目を慣らしていきましょう。
ソフトコンタクトレンズはつけ心地が良いため、初日から目に馴染む場合もあります。しかし、目にとっては異物が入っている状態にほかなりません。そのため、負担をかけすぎないようにしましょう。
初めてソフトコンタクトレンズを装用する場合は、どれほど長くても装用時間は8時間程度にとどめてください。特に問題がなければ、次の日から1~2時間ずつ装用時間を延ばしていき、1週間程度かけて目を慣れさせるのが一般的です。
目が慣れてきたら12~14時間程度連続で装用できますが、適切な装用時間は人により異なります。眼科医から指示がある場合は必ず守り、無理な装用は避けましょう。
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ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズに比べて異物感が強い場合があり、慣れるまでは目の疲れや充血などの症状が起こることもあります。したがって、最初の3日間は装用時間を3時間程度にとどめておきましょう。
4日目以降は、装用時間を毎日1時間ずつ延ばしていき、少しずつ目を慣らしてください。通常は、2~3週間で異物感などが気にならなくなってきます。ただし、装用時間の上限は14時間程度です。目の健康を守るためにも、無理な装用はしないでください。
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コンタクトレンズは、日常生活をより快適に過ごすために欠かせないツールの一つです。
デメリットもありますが、眼科を定期受診してライフスタイルに合う適切なコンタクトレンズを選べば、ほとんどのデメリットは克服できます。
初めてコンタクトレンズを購入する際には、眼科を受診して処方箋を発行してもらう必要があります。購入までにかかる時間は約1時間ですが、目の健康を守るためには眼科を受診して目に合うコンタクトレンズを処方してもらうことがとても大切です。
なお、コンタクトレンズが目に慣れるまでには少し時間がかかります。医師の指示を守り、少しずつ装用時間を延ばして目に負担をかけすぎないようにしてください。そして初回購入後も3ヵ月に1回は眼科を受診して、目の健康を維持するようにしましょう。
更新日:2023/9/5