近年のパソコンやゲーム、スマホの普及により、私たちが目を酷使する機会は増えました。 目が疲れたり、乾いたりすると目薬を使用することが多いかと思いますが、簡単なマッサージでも、それらが解消できることをご存知ですか? 自宅やオフィスなどで、道具も使わずにたった数分でできる、ツボを押さえるだけの簡単なマッサージ法をご紹介します。
私たちは普段の生活のなかで、目を酷使していることが少なくありません。例えば、長時間のゲームやテレビ、寝転がって読書をする、寝る前にスマートフォンを操作する、などが挙げられます。それ以外にも、仕事でほぼ毎日パソコンを使う、車の運転をするなどの行動も、知らぬ間に目を疲れさせる原因のひとつとなっています。
目が疲れると、目以外の部分にも支障が出てくることがあります。目の周りには筋肉が集まっているため、その筋肉が疲れにより凝り固まってしまうと、血行が悪くなり、肩こりの症状が出ることもあります。また、目の疲れは頭痛を引き起こす原因にもなります。
「これくらい大丈夫だろう」と、目の疲れを侮ってはいけません。凝視したり長時間目を使ったりする作業を行った後は、意識的に目を休ませたりマッサージを行ったりするなど、目に負担をかけずに疲れを解消することを心掛けましょう。
実は、目の周りには沢山のツボが存在しています。ツボをちょっと刺激するだけで、疲れ目が解消されるので、ぜひ実践してみてください。以下の1~6のツボを順番に5秒ずつ押さえる、というのを2セット行うだけです。
1.睛明(せいめい) 目頭のくぼんでいる部分
2.攅竹(さんちく) 眉毛の始まりの部分
3.魚腰(ぎょよう) 眉毛の真ん中あたり
4.絲竹空(しちくくう) 眉毛の終わり部分
5.太陽(たいよう) こめかみと目尻の間にあるくぼみ
6.承泣(しょうきゅう) 黒目の真下にある骨の部分
本当に簡単ですよね。学校や職場ではもちろん、自宅での家事の合間のちょっとした空き時間にたった1分間でできるマッサージです。「ちょっと目が疲れたな」と感じたら、こまめにマッサージしてみてください。
疲れ目のマッサージにも出てきた、睛明(せいめい)というツボは、軽く押さえるとドライアイや充血を解消する効果もあります。 疲れ目のマッサージは、5秒ずつゆっくりと押さえる方法でしたが、ドライアイの場合は、リズミカルに行うのがポイントです。 目頭のくぼんでいる部分を、片手の親指と人差し指でつまむようなイメージで、1秒間に1回の速さで軽くポンポンと押していきます。
次に、天応(てんのう)という、眉頭のやや下にあるツボを、親指の腹で 睛明と同じようにリズミカルに押さえます。さらに、四白(しはく)という、黒目の下のほほ骨のあたりにあるツボを、人差し指と中指でリズミカルに押します。
睛明、天応、四白の3つのツボを1セットとし、2回行うと効果があるといわれています。 さらに、自宅や職場で時間のあるときには、マッサージの後に温めておいたタオルや、ホットアイマスクなどで目の周りを温めると、より効果が期待できます。
普段の生活で目が疲れたな、乾いたなと感じても、忙しいとそのままにしてしまいがちです。
たかが目の疲れ、たかがドライアイ、などと放置せずに、気軽にできるマッサージで少しでも目の疲れを解消してみてはいかかでしょうか。
マッサージのほかにも、疲れ目を和らげるための方法はいくつかあります。
例えば、市販の温アイマスクを使うことで、目を休ませることができるだけでなく、目の周辺の筋肉の疲れを和らげることができます。温アイマスクは、蒸しタオルで代用することも可能です。
また、疲れ目には側頭部を温めるのも効果的です。蒸しタオルで頭全体を巻き、数分程度そのままにすることで、血行促進につながります。蒸しタオルは、濡らして絞ったタオルを電子レンジで温める、お湯にタオルをつける、などの方法で、作ることができます。お金をかけず簡単に行うことができるため、やけどに注意しながら、活用することをおすすめします。
また、「タッピング」という方法もあります。タッピングは親指以外の4本の指を使い、目の周りをたたき、目の周辺のツボを刺激するというものです。眉毛の上、目の下、こめかみ~頭の上など、それぞれ5回程度、やや強めの力で行うと効果的です。仕事の合間や外出先などでもできるため、疲れ目が気になったら試してみるとよいでしょう。
今回は、疲れ目を改善するためのマッサージ方法をご紹介しました。目に優しい生活を心掛け、「目が疲れたな」と感じたら、マッサージやほかの対策を行いましょう。
更新日:2016/10/31
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