コンタクトレンズというと、通常は1種類を装用するイメージがあります。 しかし、コンタクトレンズを使用している方の中には、目的に応じてレンズの使い分けをしている方もいます。 使い分けをすることで、目に優しくコンタクトレンズを使用することができます。
毎日コンタクトレンズを装用していると、仕事や休日の外出などで目の疲れや見えにくさを感じるといったストレスを感じることが少なくありません。 そのようなときは、度数が弱いレンズと強いレンズを使い分けることで、快適に過ごすことができるようになります。
コンタクトレンズを装用していると、日常生活でさまざまなシーンに出くわします。 同じコンタクトレンズを装用しているときでも、オフィスで仕事をしたり学校で勉強をしたりするときもあれば、休日にショッピングやライブに出かけたり、部活や趣味などでスポーツに打ち込んだりするときもありますよね。
また、運転免許を持っている方はコンタクトレンズを装用して車の運転をする機会もあるでしょう。
遠くを見やすくするために、普段から度数の強いコンタクトレンズを装用している方の場合、モニターや書類などを見る時間が長いと疲れてしまうことがあります。 また、疲れ目や眼精疲労などの原因につながる可能性もあります。
一方で、コンタクトレンズの度数を弱めに設定している場合、日常生活に支障はなくとも、遠くを見るときに見えづらく、ストレスを感じることがあります。
コンタクトレンズを装用して毎日のようにパソコンと向き合って仕事をしている方の場合、どうしても目に負担がかかってしまいます。 なかには、休憩時間以外はずっとパソコンで仕事をしている、という方もいるでしょう。 コンタクトレンズの度数は、遠くまで見えるようにやや強めに設定されていることが多いですが、自分の目とパソコン画面との距離は近くなりがちです。 そのため、本来想定されていない距離でコンタクトレンズを使用することになってしまい、その結果、目に大きな負担がかかって疲れの原因となります。
対策としては、デスクワークのときのみ、度数が弱めのコンタクトレンズを装用するという方法があります。 そうすることで目にかかる負担を抑え、快適に仕事に取り組むことができます。
例えば、平日はデスクワークがメインで、休日に車の運転をする方の場合、普段は度数が弱めのタイプを装用し、車の運転時のみ度数が高めのワンデータイプのコンタクトレンズを装用するなどの使い分けをすると良いでしょう。
日常生活で2種類のコンタクトレンズを使い分けすることは、「状況に合わせて見え方を変えられる」というメリットがあります。 常に同じ見え方ではなく、遠くを見やすくしたいときは度数が強めのレンズを、近くを見やすくしたいときは弱めのレンズを選ぶことで、見え方に違和感を持つことなく、ストレスが溜まりにくい最適な状態で過ごすことができます。
仕事とプライベートでめがねとコンタクトレンズを使い分けるという方法もありますが、めがねが似合わないからできるだけ使いたくないという方や、激しいスポーツをする方でも人前で常にコンタクトレンズでいられるという点も使い分けのメリットです。
デメリットは、やはりコスト面についてです。 通常は1種類のコンタクトレンズを装用することが多いため、使い分け用のコンタクトレンズを購入する分のお金は、どうしてもかかってしまいます。 コスパを気にする方の場合、コスト面を考えてから決めることをおすすめします。
「コンタクトレンズの使い分けに興味がある」という方は、一度眼科で相談してみることをおすすめします。 眼科医の判断にもよりますが、一人ひとりのライフスタイルや状況に応じて、最適な度数や使い分けに適したコンタクトレンズの種類についてなどのアドバイスを受けることができるでしょう。
反対に、自分の勝手な判断で使い分け用のコンタクトレンズを選ぶことはおすすめできません。 「自分のコンタクトレンズの度数は分かっているから大丈夫」と思っていても、実際に装用してみると違和感があったり、見えづらくなったりという可能性もあります。 コンタクトレンズを使い分けしたいときは、必ず眼科で相談しましょう。
今回は、コンタクトレンズの使い分けについてご紹介しました。
普段の生活でコンタクトレンズを装用している方は、ライフスタイルに合わせたコンタクトレンズの使い分けを検討してみてはいかがですか。
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