カラコンを選ぶ際のポイントは、色、サイズ、値段、髪の色など、さまざまな要素から検討することです。
迷ってしまってなかなか決めるのに時間がかかるかもしれませんが、自分の好みや予算などに応じて、自分にぴったりのカラコンを探してみましょう。
インターネットで気軽に購入できるようになったコンタクトレンズですが、実はれっきとした高度医療管理機器です。装用するときやケアをするときはもちろん、購入するときにはきちんと眼科医からの処方を受けて購入することをおすすめします。
一度も受診を受けずに購入すると、自分の目に合わず違和感を覚えることも。そのまま合わないレンズを装用し続けていると、アレルギー性結膜炎や巨大乳頭結膜炎、角膜上皮びらんなどといった眼病を引き起こすおそれがあります。一生使うことになる大切な目を守るためには、レンズを購入するときにきちんと眼科を受診し、自分にぴったり合うものを購入するようにしてください。
また「一度受診したから」といって、その後は眼科の受診なしに通販購入する人がいますが、目の状態はどんどん変わっていくものなので、定期的に受診するようにしてください。
眼科を受診しカラコンを試着すると自分に合うカラーやレンズサイズを見つけられますし、適切な装用やケアの方法について教えてもらうことができます。
カラコンを購入するときには基本的な用語を覚えておくと、失敗を減らし、自分にぴったりのレンズを見つけやすくなります。
BC(ベースカーブ)
コンタクトレンズの曲がり具合はBCで表されます。この数値が高いほどカーブは緩やかで、低くなればなるほどきつくなります。自分のBCから±0.2mmのものが最適と言われていますが、自分で測れるものではないため、眼科で診てもらうようにしてください。
DIA(レンズ直径)
コンタクトレンズの直径を表すDIA。ソフトコンタクトレンズは角膜よりも小さめに、ハードは大きめに作られています。カラコンではDIA14~15mm程度のレンズがよく見られます。
着色直径
着色直径はカラコンに使われる用語で、レンズの中で色がついている部分の直径を指します。日本のカラコンは13~15mm程度の着色直径であるものが多く、大きくなるにつれて瞳の印象が強くなります。
PWR(パワー)
レンズの度数のことで、一般的に数値が大きければ大きいほど矯正力が高まります。PやD、SPHなどと表記されることもあります。
EXP(使用期限)
コンタクトレンズにも使用期限が決められているので、なるべく新しいものを選び、使用期限内に使い切るようにしましょう。
カラコンを選ぶ際のポイントには、主に下記があります。
・色
カラコンを選ぶ際にまず気になるのは、色でしょう。色によって、目元の印象はガラッと変わります。ブラウン系、ベージュ系、ヘーゼル系などのスタンダードなものから、ブルーやグリーン、グレーなどの個性派まで、幅広いカラーがあり迷ってしまいますね。
ひとつのレンズに複数のカラーを重ねたものや、グラデーションカラー、ピンク系や黒コンなどもあるため、「優しい雰囲気の瞳になりたい」「ミステリアスな目元に変身したい」など、自分がなりたい目元のイメージによって決めたり、「デートのときに使いたい」「特別なお出かけのときだけ」といった、用途に応じて考えてみたりしてください。
・サイズ
カラコンを選ぶ際は、着色直径にも注意しましょう。着色直径とは、レンズに色がついている部分のサイズのことを指します。着色直径が小さすぎたり大きすぎたりすると、不自然に見えてしまうことがあります。
もともとの黒目が小さい人が「できるだけ目を大きく見せたい」と着色直径が大きすぎるものを選ぶと、目元だけが目立ってしまう可能性もあります。目安として、もとの黒目よりもひとまわり程度大きいくらいの着色直径のレンズが良い、と覚えておいてください。
・値段
カラコンには、値段の幅があります。ワンデー、2week、1か月タイプなど、装用期間によっても価格は変わってきます。自分の予算以上のカラコンを購入すると、続けて使用したくても手持ちのお金が足りなくなって困ってしまう可能性もあります。
時々、海外の通販などでカラコンが安い価格で販売されていることもありますが、不良品や偽物である可能性もあります。相場よりもあまりに安すぎるカラコンは、購入しても問題がないかどうか、必ず確認しましょう。
カラコンを選ぶ際は、自分の髪色と合わせて選ぶことも大切です。自分の髪色に合ったレンズを選ぶことで、よりカラコンが引き立ち、雰囲気も変えることが可能です。
黒髪・・・ブラウン系やピンク系のほか、ミステリアスな黒コンなども合います。
茶髪・・・髪の明るさを問わず、基本的にはどのような色でも相性の良い髪色です。
金髪・・・明るめのブラウン、グレー系などが合います。ハーフ顔を目指す人にもおすすめです。
カラコンを選ぶ際は、自分の瞳が最もきれいに見えるサイズを選びましょう。最もきれいに見えるのは、白目と黒目の比率が「1:2:1」であることです。
黒目があまりに大きくなってしまうと、白目部分が少なく見えてしまい、違和感を抱く人もいるでしょう。人によって黒目の大きさは違いますので、カラコンを購入する前には自分の瞳のバランスも考えて、よく検討しましょう。
カラコンは、ワンデー、2week、1か月タイプの3種類があります。
・ワンデータイプ・・・レンズの洗浄・保存の必要がないため、使い勝手の良いカラコンです。お手入れが面倒な人に向いています。
・2weekタイプ・・・2週間で新しいものと交換するカラコンです。短い期間で新しいレンズと交換するため、清潔なレンズを装用できます。
・1か月タイプ・・・1か月で新しいものと交換するカラコンです。日常的に使いたい人におすすめです。
コスパで考えると、使い捨てのワンデータイプよりも、長く使用できる2weekタイプや1か月タイプの方が、コスパは良くなります。ただし、「時々しかカラコンを装用しない」「特別なときにだけカラコンを装用したい」という場合には、ワンデータイプの方がお得です。自分の使用頻度などを考えて決めましょう。
今回は、カラコンを選ぶポイントについてご紹介しました。購入の際には今回ご紹介したポイントに気をつけて、自分に似合うお気に入りのカラコンを見つけてください。
公開月:2019/4